第37話 緊急依頼
―カイロとサルビアが神聖な地に向かっている頃―
冒険者ギルド
「た、た、助けてくれー!!」
Bランクの冒険者たちが焦った表情をしながら、ギルド内に入ってきた。冒険者の内の1人が重傷を負っていた。その冒険者のもとに他の回復魔法を持った冒険者が集まり、治療を行っていた。
「何があったのですか?」
受付嬢がその冒険者たちのリーダーの男に聞いたら、衝撃のことだった。
「魔族どもがこの町に攻め込んできている!!」
冒険者の男がそう言うと、ギルド内が騒がしくなった。
そこにさらなる出来事が入った。
「な!!」
1人の冒険者が驚きの声を上げていた。その出来事とは、他の冒険者たちが重傷の状態でギルド内に入ってきたからだ。その者たちは全員、魔族にやられたと言っている。魔族によって出た被害は、軽傷から重傷まで合わせて、10人以上の被害が出ていた。
「何事だ!!」
ギルドマスターが現れた。ギルドマスターはギルド職員にこと出来事を聞いた。
「回復魔法を使える者は傷を負った者の治療をそれ以外の冒険者どもは、町にいる冒険者を集合させろ!!」
ギルドマスターがそう指示を出すと冒険者たちは行動に移していた。
「おい、誰が依頼を受けているのか、確認しろ!!」
「はい!!」
受付嬢はギルドマスターに指示され、依頼の確認をしていた。
「依頼を受けている冒険者の中でここにいないのはカイロさんだけです」
「あの新人か………うむ、わかった、ご苦労」
ギルドマスターは冒険者たちが集合するのを待った。
…side リリア…
今日はお姉ちゃんと町で遊ぶ。
私とカイロは明日で王都に帰らなくちゃいけないから、今日を全力で楽しもう。最近、Bランクの依頼が減ってきていて、暇だったけど、お姉ちゃんと遊ぶことができて嬉しいな。
「リリア、何するの?」
「町の中をぶらぶらする」
アリア・フリーダム、私のお姉ちゃん、私とほとんど似ているけど、水色の右目だけが違った。お母さんはそれは、生まれつきだと、手紙で教えてくれた、お姉ちゃんに聞いてみると、お母さんと同じことを教えてくれた。新星九王って言われている人たちの1人で、期待の新人。
そんなすごい人が私のお姉ちゃんだった。
「リリア、寂しいんっすか」
図星だった。私は明日でお別れするのが寂しかった。そのため、私はなんて言えばいいかわからずに黙っていた。
「なら、何か、買ってあげるっす」
「うん」
やっぱり、お姉ちゃんは私が寂しくないように何か買ってくれるそうだ。私はわくわくした気持ちで、歩いていた。
すると、
「フリーダムさん、冒険者ギルドに集合です」
1人の冒険者がきて、集合しろとお姉ちゃんに言っていた。
「あとからでもいいっすか?」
「緊急集合です、妹さんも集合してください」
お姉ちゃんが問いは難しく、緊急集合だった。しかも、私まで、集合することになった。
何があったんだろうか?
行きたくないな、今日ぐらい、お姉ちゃんと遊んでいたいな。
でも、行かなくちゃ
「お姉ちゃん、行こう、集合しに」
「それだと、リリアと遊ぶのが………」
「いいんだよ、お姉ちゃん………それに、今回は緊急集合だから、何が起こったのかわからないから、集合するべき」
お姉ちゃんは私と遊ぶことを諦めなかったけど、私が言うとお姉ちゃんが黙っていた。
「わかったっす、行くよ」
私たちは冒険者ギルドに向かって行った。
◇◇◇
冒険者ギルド内に入るとたくさんの冒険者がいた。それに傷を負っている者が治療されていた。
「お前たち、聞いてくれ」
見るからに強そうな人が冒険者全員に話し出した。
「お姉ちゃん、あの人は?」
私は誰だか知らなかったため、お姉ちゃんに尋ねた。
「あの人は、この冒険者ギルドのギルドマスターで、元Sランク冒険者っすよ」
強そうな人はギルドマスターらしい、それにしても、すごい筋肉だな。私が感心していると、ギルドマスターが今回の集合した件を話し出した。
「今、この町に魔族どもが侵攻してきている、そのため、お前たちには、その侵攻を止めてる緊急依頼だ!! 依頼を受けてくれる者はいるか」
ギルドマスターが今回の集合の原因となったことを話していくと他の冒険者たちが騒がしくなっていた。
私が冒険者ギルドに入ったときに見たあの傷を負った者たちは魔族によってできたものなのか。
「やります」
私がこの緊急依頼について考えているとアルペンさんが依頼を受けると宣言した。
「わたしもやるっす」
「僕も」
お姉ちゃんとレヴィアさんも依頼を受けるようだ。私も依頼を受ける気だった。お姉ちゃんもレヴィアさんが依頼を受けると知って、どんどんと依頼を受ける人がでできた。
「で、でも、その依頼って危険なんじゃ………」
1人の冒険者がそんなことを言った。確かに、冒険者にも被害が出ていることがわかっている。すると、他の冒険者も考えていた。
「私、受けます」
私がそう言うと冒険者たちが私の方を見てきた。
「おいおい、ガキが出る幕ではねぇぞ」
ドボンがたくさんの冒険者がいるなか、煽りながらこちらにやってきた。
「ドボン」
「ドボンさんだろ」
「ドボンは受けるの、依頼を」
「受けるさ、俺の誇りのためによ、それと俺はもう負けねぇからな」
ドボンもあれから見つめ直したらしく、いい雰囲気の熟年の冒険者になっていた。
「お前ら、この新人のガキは魔族と戦うって言ってんのに、お前ら、戸惑ってんのか!! 冒険者としての誇りはないのか!!」
ドボンはそう言うと去っていった。すると、ドボンに煽られたのか、冒険者たちは次々と依頼を受けることになった。
「では、お前ら、速攻で準備してこい、そして、魔族どもを倒しに行くぞ!!」
ギルドマスターがそう言うと次々と外に出ていった。私も準備しに向かおうとしたとき、声をかけられた。その方を向くと、受付嬢だった。
「なんですか?」
「えっと、今日、依頼を受けた方でまだ帰ってきてないの、カイロさんだけなんですよ」
「それって、カイロが危ない状態になってるってこと」
「そうだと………」
私はカイロの強さについては十分に知っているため。
「大丈夫、カイロは最強だから」
私はそう受付嬢に言い、準備しに行った。




