第34話 水蛇
ぼくたちは森のなかを進んでいた。
依頼を達成するための聖水は奥地にあるため、ぼくたちは相当な距離歩いていた。ぼく、1人だったら、飛んでいるのだが、今回はレヴィアさんと2人だったため、飛んでいくことができなかった。
「ん? あれじゃないの?」
レヴィアさんが何かを発見したらしく、ぼくもその方向を見るとそこには、滝が流れるきれいな湖が見えた。ぼくはここが聖水を取れる場所だと確信した。ぼくたちはそこに向かって歩いて行った。
『小僧ども、何しにここにきた』
ぼくたちが森を抜けて、湖に近づくと、急に声が聞こえていた。ぼくは声が聞こえてきた方を見るとそこには、さっきまでいなかった巨大な蛇がいた。
「冒険者ギルドの依頼のため来ました」
『どんな依頼だ』
ぼくが蛇の質問に対して、回答すると蛇は満足していなくもっと詳しく聞いてきた。
蛇はぼくとレヴィアさんをにらんでいる。いや、質問に回答したぼくの方をにらんでいた。
「ここにある神聖な水を瓶1本分、手に入れる依頼です」
ぼくが依頼の内容を説明すると、蛇はさらに強くぼくのことをにらんできた。
「蛇、神聖な水を瓶1本分、もらってもいいですか?」
『いいわけないだろう、小僧、それに我は蛇ではない、この神聖な地を守る、オーシャンスネークだ!!』
この蛇は、オーシャンスネークと言うのか。なら、水蛇だな。
しかし、この土地を守る生き物か………
「なら、どうしたら、聖水をもらえますか?」
『しつこいな、小僧、舐めた口言ってると潰すぞ!! 小娘、こいつに何か言ってやれ』
水蛇は今度はレヴィアさんにぼくをどうにかしろと言っている。レヴィアさんには、これはぼくが受けた依頼だから、何も言わないでくれと頼んでいるため、悩んでいた。
「カイロくん………オーシャンスネークはSランク以上の冒険者が相手する魔物です、カイロくんが相手になるものではないですよ、だから………」
「手を出さないください、レヴィアさん、これはぼくの依頼です、ぼくが片付けます」
ぼくがそう宣言すると、レヴィアさんは納得してくれたようで見守るように、ぼくと水蛇のことを見た。
『小僧良いぞ!! 名は?』
「カイロ・カーラレスです」
『気に入ったぞ、小僧、お前の名を覚えておこう、それとお前を我と勝負を使用ではないか』
「勝負ですか?」
『ああ、そうだ、小僧の知識を試す勝負だ』
ぼくは水蛇が出した勝負をするか、しないか考えた。
「なら、その勝負、受けます」
『いいぞ、なら、小僧、いくぞ、5年前に1度終わったあの戦争を終わらした原因となったの技はなんだ』
ぼくはその問題に対して、思わず笑みをこぼしていた。そりゃそうだ、あの戦争はぼくが終わらしたからだ。
『なにか、おかしいか、小僧』
「いや、何も、おかしくない、この問題の答えは神無天下」
『正解だ、小僧、この水を持っていけ』
ぼくはその言葉を聞いても動かなかった。レヴィアさんはどうしたのかなと心配していた。ぼくは1つのことを考えていた。
「………なあ、水蛇、今度は戦闘の勝負をしましょう」
『小僧、なんのマネだ!! もうお前の勝ちだぞ』
「気に食わない」
『何にだ』
「知識だけの勝負なんて、おもしろくない」
『おもしろくないか、小僧』
水蛇ももう1度勝負する気だった。
「なら、1つかけましょうか」
『何をかける、小僧』
「すべてだ」
「なっ!! カイロくん、ダメですよ、それは……」
レヴィアさんが声を上げて、ぼくのことを止めようとしてきた。ぼくはその声を無視して、水蛇を回答を待った。
『よいだろう、なら、我もすべてをかけようか』
「いくぞ」
ぼくと水蛇の勝負が始まった。
『くらえ、小僧』
水蛇はぼくに向かって、水の魔法を一直線に放ってきた。さすが、水蛇、水の魔法の威力が桁違いだった。
「よっと」
『なっ!!』
ぼくは水蛇の水の魔法を上を乗って、水蛇の頭上に飛んだ。
「これで、終わりです」
ぼくは水蛇の頭部をおもっきり殴った。そしたら、水蛇は気絶して、ぼくの勝ちになった。ぼくはレヴィアさんのもとに行った。
「カイロくん、危ないですよ」
ぼくはレヴィアさんに怒られた。ぼくは怒られた内容を知って、確かに怒られるほどのことをしたなとは思った。しかし、ぼくはこの勝負には絶対な自信があったため、反省する気がなかった。まあ、次からは気をつけようとも思った。
すると、ぼくのスキルカードが白銀に光った。ぼくはスキルカードを見るとそこには、水蛇と書かれていた。
「うむ、これで、私はお前のもんだ」
ぼくたちは驚いて声がする方を向くとそこには、白銀の長髪、白水色の瞳を持ち、白と青の着物を着ている少女だった。
「………誰ですか? 知ってますか?」
「いや、僕も知らないよ」
ぼくたちは白銀の少女のことは知らなかった。彼女は何言ってるのみたいな目でこちらを見ていた。
「さっき、頭部をおもっきり殴ったのではないか」
さっきおもっきりに殴ったね………
「………お前、水蛇か!?」
「えっ!? オーシャンスネーク!!」
ぼくたちは少女の姿に変わった水蛇に驚いた。
「やめろ、水蛇とかオーシャンスネークとか、この姿はサルビアと読んでくれ」
「よろしく、サルビアちゃん」
「うん、サルビアさん」
「やめろ、カイロ、私はお前のもんだから、呼び捨てで読んでくれ」
「じゃあ、よろしく、サルビア」
「おう、よろしく、カイロ、レヴィア」
「では、依頼をこなしましょうか」
ぼくは受け付けカウンターでもらった瓶に聖水を入れた。
「サルビアはついてくるのか?」
「もちろんだぞ」
サルビアもついてくるようになった。
「じゃあ、戻りましょうか」
ぼくたちはアラクエに戻って行った。




