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第31話 冒険者ギルド

 ぼくとリリアは冒険者ギルドにやってきた。

 ギルドの建物の中は、 いくつかの受付カウンターと、 椅子やテーブルが置いてあり、休憩をできるスペースがある。1日の終わりには、多くの冒険者が集まり依頼の報告などを行っている。

 ぼくたちが受け付けカウンターに向かって歩いているとさまざま人に見られており、見守る者や笑っている者など、いろんな反応があった。

 受付嬢に話しかけた。


「あの………すみません」

「はい、今日はどのようなご用でしょうか?」

「冒険者の登録をしに」

「わかりました、少しお待ちください」


 冒険者の登録には、何か準備が必要なものがいるらしく、何かを取りに行った。すると、1人の冒険者がこちらに歩き寄ってきた。

 ぼくはその冒険者を見るとそいつはぼくとリリアのことをにらみつけてきた。40代前半だろうか、顔や体には古傷があり、長年冒険者をしてきたのだろうということがわかる。


「おいおい、ガキども、ここはお子様が来る場所じゃねぇぞ!!」

「またか、ドボン、新人を潰すのかよ」


 他の冒険者がこの男をドボンと呼んでいた。

 まだ、ぼくとリリアも冒険者じゃないのに、なんで新人潰しなんて、言っているのだ?

 ドボンはぼくとリリアが冒険者になることを阻止しようとしている方があってるくない。

 めんどくさいことになったな………


「何言ってんの?」

「ああ!! クソガキが調子乗ってんじゃねぇぞ!!」


 ぼくが黙っていると、リリアがドボンは挑発していた。キレ出した、これじゃあ、何が起きても、いやな方向に進んでいきそう………


「まあまあ、落ち着けって、私よりも弱い人が何言っても説得力ないって」


 リリアが笑いながら言っていた。なんで、こいつは、火に油を注ぐのかな。ほら、ドボンがブチギレているじゃん。

 すると、受付嬢が丸い水晶を持って戻ってきたので、ぼくはこいつらを放置して、受付嬢の方に向いた。


「あの………大丈夫ですか?」

「まあ、大丈夫だと思うので、早く登録しましょう」


 受付嬢は苦笑いしながら、リリアとドボンの方を見ていた。そして、持ってきた水晶をこちらに置いてきた。


「これは?」

「この水晶は、人のスキルを具現化してカードにすることができる水晶です、冒険者のみなさまはスキルカードと呼んでいます。また、この水晶に手をかざしてくれると使用できます」


 ぼくは水晶について、説明されると水晶に手でかざした。そしたら、水晶は光を放ち、スキルカードが生まれてきた。スキルカードを手に取り、カードを見ると



 カイロ・カーラレス

 能力

 世界(せかい)を司る能力

 スキル

 無



 これがぼくのスキルカードか………

 いやスキルの数、少ないな。それに、これって能力ってでるんだ。


「リリアもやったら」

「うん、わかった」


 リリアがドボンのことをほっといて、ぼくのところまで、寄ってきて、水晶に手をかざした。リリアはスキルカードを手に取るとキラキラした目でそれを見つめていた。


「リリア、どうでした?」

「ふふん、どうでしょう」

「なんでそんなに自身満々なんですか?」

「見せてあげる」


 リリアはそう言って、ぼくにスキルカードを見せてきた。



 リリア・フリーダム

 スキル

 火魔法

 水魔法

 風魔法

 土魔法

 転移

 反射

 浮遊



 リリアほスキルの数、多いだな。リリアはすごいでしょうって言う目で見ているな。


「………あれ?」

「どうしたのカイロ?」

「………いや、これ………」


 ぼくは自分のスキルカードをリリアに見せた。ぼくのスキルカードには能力があり、リリアのスキルカードには能力がなかった。リリアもそれに気づき、驚いていた。

 ぼくの予想だと、たぶん、この世界の人はスキルに頼って、能力を使ってなくて、逆にぼくは、昔から能力を使ってきたから、能力もスキルカードにでたのだと思った。


「なんで、カイロのスキルカードに能力って書かれてあるの?」

「リリアって能力を使っている人知っている?」

「ううん、知らない」

「たぶん、リリアは、能力があること自体が知らなかったから書いてないと思う、ぼくは、昔から能力を使ってきたから書いてあるのだと思う」


 ぼくはそう説明するとリリアはなるほどと言った表情をしていた。


「あの〜、次に移ってもいいですか?」


 受付嬢が話しかけてきた。ぼくたちは申し訳ないと思って謝った。


「次に冒険者ランクについて、説明しますね。まず、冒険者ランクには、下から、F、E、D、C、B、Aそして、最高ランクのSがあります、それぞれのランクにあったクエストをこなしていきます、クエストをこなしていくとランクが上がるクエストに挑戦することができます」


 冒険者ランクについて説明してきた。

 この制度があるから、人にあった適切なナイン度のクエストを受けることができるってことか。


「最初のランクを決めるのは、1人の冒険者と戦い、その冒険者を倒すことができたら、その冒険者と同じクエストを受けることができます」


 リリアは説明を聞くと後ろに振り返って、ドボンの方を見た。


「ねえ、戦ってよ」

「ああ、いいぞ!! クソガキ潰してやるよ」


 リリアとドボンの戦いが決定した。ぼくは誰か戦ってくれる人がいないか、周りを見渡した。そしたら、1人の青年がこちらに近寄ってきた。


「俺はアント・アルペン、Aランク冒険者だ、俺が戦おうか?」

「よろしくお願いします、アルペンさん」


 ぼくはアルペンさんと戦うことになった。

 ちなみにドボンはBランク冒険者だとわかった。


「では、闘技場に案内しますね、ついてきてください」


 ぼくたちは受付嬢に続いて、闘技場に向かった。

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