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第29話 アラクエ

「リリア、起きて、アラクエにつきましたよ」


 ぼくはなぜか、ぼくの膝の上で寝ているリリアを起こしていた。こいつ、ずっと寝てやがって、それに人の膝の上で寝んなよ、おかげで動くことできない。


「う、う〜ん、カイロ〜」

「おはようございます」

「うん、おはよう〜」


 リリアが目覚めて、起き上がってきた。


「ついたの?」

「はい、つきましたので降りましょうか」

「うん」


 ぼくとリリアは馬車を降りた。アリアさんがすでに降りていると思うけど、そこには姿がなかった。


(もしかして、リリアと本格的に再開するのにびびっているのかな?)

「カイロどうしたの?」

「………」

「カイロ?」

「………アリアさん!! びびっているのですか!!」

「………!!」


 アリアさんが馬車の物陰からでできた。


「な、なっ!!」


 リリアも驚いていた。ぼくは一歩下がった。


「も、もしかして、お姉ちゃん?」

「う、うん。リリア、ひ、久しぶり」

「お姉ちゃん!!」


 リリアが泣きながら、アリアさんに抱きついた。


「お姉ちゃん、お姉ちゃん!!」

「リリアーーーー!!」


 リリアとアリアさんはお互い泣いていた。家族と再開するって、こんなことになるのか。ぼくは1人で、2人が泣き止むのを待っていた。

 しばらくすると、リリアは泣き止んだのか、こちらにやってきた。


「もう、いいんですか?」

「うん、待っててくれてありがとう、お姉ちゃんもいっしょでいい?」

「いいですよ、とりあえず、宿を確保しに行きましょう」


 アリアさんを加えて、冒険者の町アラクエに入って行った。


「あっ! 宿の場所聞いとけばよかった」


 ぼくたちはアラクエを宿を求めて、歩いていたけど、一向に宿がなかった。


「こんなときは任せるっす」

「お姉ちゃん、宿どこにあるのか知っているの?」

「はいっす」


 アリアさんが宿の場所を知っているようだった。


「知ってるなら、なんで案内してくれないのー」

「ごめんっす、リリア」

「アリアさん、案内お願いします」

「うん、お願い」

「任せるっす」


 アリアさんが宿までの道を案内してくれることになった。知っているのなら、もう少し早くいってほしかたな、ぼくはそんなことを考えながら、アリアさんついて言った。

 この町はやっぱり、冒険者の町ということであって、武器や防具などの店が多くあった。

 だいたいの人が防具を着ている。でも、一部の人は防具を着ていない人もいた。どうやら、この町では、冒険者の方々が優先されるようだった。ぼくたちの格好は冒険者ではなかったため、注目されていた。

 特にアリアさんに注目が集まっていた。そういえば、アリアさんが魔物と戦っているときも他の乗車していた人が注目していたな。

 アリアさんって何者なんでしょうか?


「ここっす」


 宿のところを見るとそこには、王都にあった宿よりか、遥かに大きい宿だった。中に入り、宿を取ると王都よりか、宿代が高かった。王都では、宿がたくさんあり、一つ一つの宿代が安いところや高いところがある。しかし、この町では一つ一つの宿の部屋数は多いけど、宿の数が少なく、宿代が高かった。


「すごっ!」


 ぼくは部屋に入ると驚きの声が出た。さすが、高いだけのことがあって、部屋が綺麗だった。

 ベッドも大きく、触ってみるとふわふわしていた。ただの宿だけでここまで良いため、儲かってんのかなと思った。シングルベッドが2つあった、


「で、なんで、ここにいっしょの部屋なの、リリア」


 なぜ、シングルベッドが2つあるのかというとリリアがいるためだ。なぜか、リリアといっしょの部屋に泊まることになった。なんで?


「ここの宿さ、あの宿よりか、宿代高いさ、2人同じ部屋の方が安く済むからさ…………それに、同じ部屋の方がこれからの予定立てやすいでしょ」


 確かに、同じ部屋の方が楽なことが多いけど、男女が同じ部屋に泊まるって、世間から見たら、悪いんじゃなかったっけ………


「大丈夫なんですか?」

「まあ、大丈夫」

「それなら、いいけど………それに、リリアがいっしょの部屋にするって言ったときさ、アリアさん怒っていたけど………」


 リリアがぼくといっしょの部屋にするって言ったときにアリアさんが年ごろの男女がいっしょに寝るのはダメって怒っていた。でも、リリアが駄々をアリアさんにこねていたら、アリアさんが折れて、いっしょの部屋になった。ぼくは正直リリアと同じか、同じだわなくても、どっちでもよかった。


「お姉ちゃんも心配性なんだから」


 リリアがプンプンとしながら言った。


「それに、カイロは私といっしょの部屋で寝ること気にする?」

「別に気にしないな」

「なら、いいじゃん」


 リリアは1人で頷きながら、何かに納得していた。

 ぼくがリリアと同じ部屋なことがどうでもいいことに納得したのかなと思いながら、ヤバいやつを見るよいな目でリリアを見ていたけど、リリアは気にしてなかった。


「そんなことより、カイロ、今後どうする?」


 リリアが話題変えてきた。ぼくは少し考えて、リリアの方を見ると何かに期待する目をしていた。いやいや、リリアはぼくのことどう思ってんの?そんなに期待する要素ないでしょ!!


「せっかくの冒険者の町なんで、とりあえず、冒険者になりましょうか」


 この町では、冒険者になっていた方が得なことが多いため、なっておくべきだと思った。


「その後は?」

「特に決めてないから、好きなことする」

「わ、わ、わかったぁ」


 リリアは笑っていた。どこに笑う要素があるのか、ぼくにはわからなかった。

 それにしても、こいつテンション高いな。

 ぼくはそんなことを考えているとあくびが出た。


「眠いから寝る」


 ぼくは、ベッドにダイブするとバフっという音が聞こえてきた。


「おやすみ」


 そんな言葉が聞こえてきた気がしたけど、ぼくは何も返さずそのまま眠った。

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