第25話 鋼
…side ノア…
いつもいつも他の四大令嬢とは差を感じた。
ルイとアルマは元から強い。
クレカも成長スピードが早かった。
だから3人とも天才だと思ってた。
けれど、3人とも違うかった。
同じ寮に入り、3人を見るとつねに努力をしていた。
しかし、ぼくは努力をしてこなかった。
だからこそ、ここまでの差が生まれてきた。
襲撃者がぼくのことを足手まといと言った。
確かにそうだと自覚した。
化け物が発現してないのもぼくだけで、いつのまにかクレカにも抜かされそうだった。
3人から離されるのがいやだった。
いや、違う、弱いぼく自身がいやだった。
襲撃者は強かった。
ぼくたちを圧倒するぐらい、ぼくは襲撃者に対して恐怖が生まれた。ぼくは死ぬと悟ったとき、ルイが声を上げた。そして、他の2人もぼくを励ました。ぼく自身、なんでかわからないけど、その言葉に勇気を持つことができた。なら、期待に応えないといけない。ぼくは襲撃者に対する恐怖がなくなり、立つことができた。
「化け物か、めんどくせぇ」
襲撃者はそう言った。ぼくは気になって、背後を見たら、風の竜がいた。
「これがぼくの化け物」
「ほぉ、化け物について、知ってるのか」
そういえば、襲撃者も化け物を知ってるのか。ぼくはこの溢れ出る力に感心した。それよりも、まずはみんなを。
「みんなー助ける『ウィンドハリケーン』」
バリーーン
ぼくはみんなが動かなくしている鋼を壊した。すると、3人とも化け物を出した。
第2回戦が始まろうとした。
…side ルイ…
ノアが覚醒した。
もう、ノアの目に恐怖がなかった。化け物によって、力が増したノアの攻撃で鋼が壊れた。
そうだ、忘れていた、カイロとの話を。わたしは思い出した。あのとき、カイロとの戦闘でボロボロにならない服がボロボロになったのは、化け物の影響だと言っていた。なら、ノアが鋼を壊すことができたのは、化け物による影響なら。わたしは化け物を出した。アルマもクレカもわたしを見て、化け物を出した。
これであの襲撃者にも対抗できる。
「いくよ」
わたしがそう掛け声すると、みんな動き出した。
「たく、化け物が4体かめんどくせぇな」
そう言いながら、襲撃者はわたしたちの攻撃を捌いている。
『鋼化』
襲撃者の肌が灰色になった。
『ストーンヘッド』
クレカは襲撃者を殴ると後退して、殴った方の手を押されていた。アルマがクレカのもとに駆け寄った。
「い、痛いですわ!」
「どうしたの?」
「あいつ、鋼のような硬さしてるわ」
「それはまずいですね」
化け物の力をのった攻撃でも、びくともしないほどの硬度を持っている。これだと、こちらの攻撃が通じない。
「これじゃあ、キリがないですわ」
「どうします」
「ねえー鋼には、やっぱりー炎が1番じゃない?」
「それもそうか、鋼は溶けるから、なら、わたしがあいつと近接で戦闘をする、援護を頼む」
わたしは襲撃者との距離をつめて、火の剣で斬りつけた。
「ほぉ」
襲撃者が後退していった。左目は鋼になっていないことに気づいた。もしかして、目までは鋼することができないのか。それが、本当なら、あれの弱点は目か。わたしは距離を取らせないようにつめていった。
『ロックスパイナル』
「やれ!」
クレカの攻撃は襲撃者の槍とぶつかり消されて、槍はそのままクレカにいった。クレカはその槍の対処のため、クレカの援護はできなくなった。
『ウォーターブラスト』
『ハリケーンガン』
残りの2人が魔法を放った。その攻撃は、襲撃者に直撃し、そこには、煙がたった。
わたしは、襲撃者の距離を一気につめた。
「なっ!!」
襲撃者はわたしを視界に入り驚いていた。わたしはその隙に逃さずに襲撃者の左目に攻撃していった。しかし、襲撃者はわたしの攻撃を当たる前に避けた。
「ん? 左目か」
襲撃者の左目は燃えていた。
「この鋼化の弱点をつかれたか」
やっぱり、目までは鋼にすることができないのか。鋼と言っても、目まで鋼にすると、視界に影響がでるのか。
「おもしれぇな、テメェら」
襲撃者は左目の炎を消し、巨大の槍を自身のところに戻した。そして、襲撃者は一度眼を閉じて、再び眼を開けた。
そのとき、すごい気配が現れた。わたしはその気配に押され、みんながいる場所まで下がった。
「すごっ!!」
「やばいですわ!!」
「これが……」
「本来のあいつの力か」
しばらく、すると気配が落ち着いた。わたしは襲撃者を見るとさっきまでとは全然違う人だと感じた。
「いくぞ、『剛砲』」
襲撃者が広範囲の技を放ってきた。わたしたち避けることができず、直撃した。
「こんなもんか」
わたしは襲撃者の技をくらって、動かなくなった。他のみんなももう動くことができなかった。しかも、わたしたちの化け物を消えていた。
「これで、終わりだ」
襲撃者がわたしたちにトドメを刺そうとした。
パリン!!
そのとき、結界が割れる音がした。
上から人がきた。
「フンッ」
襲撃者はその者を知っているようで笑っていた。
「やっときたか、RN」
そこには、灰色のキツネよ仮面をつけた者がいた。
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