第24話 足手まとい
「せ、先生…………」
アルマが震えた声を出した。
「がはっ……………に、にげて…………こ、こいつは…………い、異次元」
カルトリア先生が苦しそうな声で言ってきた。カルトリア先生があんな姿になるほどの相手って、どんなにやばいやつなの?
「で、でも、それだと、カルア先生が………」
「そうですわ! カルア先生、死んでしまいますわ!」
2人の意見は真っ当だ。
このまま、カルトリア先生を見捨てて逃げたら、襲撃者によって、カルトリア先生が殺されてしまう。だけど、このまま残っても、わたしたちまで殺されてしまう。どうする助けを呼ぶべきか。
「どうする?」
「1人だけ、誰か呼びに行って、他3人で時間を稼ぐっていうのはどうですの?」
「ぼくも賛成」
「なら、それでいこう」
「ならーアルマが呼びに行くって感じで」
「………え? なんで?」
「アルマは震えたいるからだよ」
アルマは襲撃者に対して恐れていた。それだと、本来の強さがでないから、アルマが呼びに行った方がいい。
「アルマ、カイロを呼んできて、それなら、この状況を打破してくれるかも知らない」
わたしは圧倒的な強さのカイロなら、あの襲撃者にも勝てるんではないかと思った。
「で、でもーそれだと………」
アルマが駄々をこねてきた。なんで、もしかしてわたしたちがあの襲撃者に殺されてしまうかもなんて思ってるのか。
「………アルマ、わたしたちは大丈夫だから、いって!」
「で、でも………」
わたしを信用してないんか。
「わたしを信じてないの? わたしとの約束を叶えるまでは、死なないから」
「うっ………」
「ウジウジしない! 行っていいから!」
「う、うん!」
「逃すか」
襲撃者は指パッチンをした。なぜ、そんなことをしたのか、謎だった。しかし、それはすぐにわかった。
ドン!!
「痛っ!!」
「え?! どうしたのアルマ?」
アルマは何かとぶつかって大きな音をたてた。でも、そこには、何もなかった。
「どうしたのですの?」
「な、何かここにあるの」
「こ、これは………」
クレカがアルマがぶつかったところを触っている。そこには、壁のようなものがあった。
「………結界………」
「なら、作戦変更です! 全員で戦いましょう」
「うん、いくよ」
「了解ですわ」
「アルマ、いける?」
「うん」
アルマも今度は襲撃者に対して恐れてない。
「いくよ、みんな」
わたしたちは襲撃者との戦闘が始まった。
襲撃者は戦闘が始まるとカルトリア先生が投げ飛ばした。
「ぐはっ」
わたしは何が起きたかわからなかった。
右後ろを見るとクレカが結界にぶつかっていた。襲撃者はいつのまにか、わたしたちの近づき、クレカを蹴り飛ばした。
「はやっ!!」
ズルルルルー
わたしは顔面を蹴られて、地面を背中で10メートル近くすべった。なんで威力の蹴り。
「「ぐぅああああああああああ」」
アルマとノアの叫び声が聞こえる。わたしは起き上がると、アルマとノアが襲撃者に首を絞められていた。片手で2人が悲鳴を出すなんてどんな力してるんだよ。
わたしはとりあえず2人を助けるために襲撃者のところに向かった。
『火炎斬』
わたしは炎の斬撃を飛ばした。
「消えろ『鋼槍』」
「なっ!! くっ!!」
襲撃者は巨大な槍を出した。
炎の斬撃を消して、そのまま、わたしの剣とぶつかった。
どうやって、この槍を動かしてんの。槍は空中に浮いている状態だった。この槍は重い。わたしの力では、力勝負にもならないほどだ。
『ロックアーム』
ドガーーーン!!!
クレカの攻撃が直撃した。
よし、ナイス。
砂ぼこりで直撃した襲撃者の姿が見えなかった。
「えっ!!」
クレカが唖然とした声を出した。
「なっ!!」
わたしは槍が襲撃者の方にいった。そのため、視界にしっかりとし、襲撃者のことを見ることができた。
そこには、無傷の襲撃者がいた。
「フンッ」
アルマとノアを投げ飛ばした。
「おっと!」
わたしは飛んできたアルマをキャッチした。
「大丈夫?」
「う、うん………一応」
アルマは苦しそうにしていた。襲撃者の方を見るとノアの方へ歩いていた。わたしはアルマを座らせ、襲撃者の方に走り出した。クレカも同じように走り出していた。
『鋼棟』
「くっ!! な、何これ、動けない」
わたしとアルマ、クレカは鋼でできたものによって、動かなくなった。わたしは炎でなんとかしようとしたけど、魔法自体が発動しなかった。
襲撃者は息を整えたノアの前までいった。
「まずは、足手まといから、殺すか」
襲撃者はそう言うとノアは絶望した表情になり、後ずさりした。しかし、そのスピードはゆっくりで誰にでもおいつけるスピードだった。
「う、動けーー」
ノアを助けようとしても、動いてもびくとも動かない。それは、アルマもクレカも同じだった。
ノアを見ると何か思い詰まる顔をしていた。
足手まといか、その言葉に反応したのか?
もしかして、1人だけ化け物を発現していないことも気にしているのか。わたしたちが発現したから、ノアも発現すると思うから、そんなに思い詰めなくてもいいのに。でも、わたしだったら思い詰めるかも。
「ノアーーーーーー」
「………ッ!!」
わたしもなんでかわからないけど、自然と声が出ていた。ノアは驚いた顔で見てきた。襲撃者はわたしのことを見てきた。アルマもクレカもわたしのことを見てきた。
「ノア、大丈夫! ノアは強いよー」
私は必死に励ました。
「そうですわ、しっかりとしてくださいわ」
「ノアならいけるよ」
わたしに続いて、クレカ、アルマも声を出してきた。
「「「ノアーーーー!!」」」
ノアが再び立ち上がった。
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