第19話 交代
今回もクレカ視点です。
「R?」
わたくしは聞き覚えがない名前に疑問に思った。
「あ、ああああー!!」
魔族がRを見て震えていた。
「て、てめぇがか、あの戦争を終わらした者か」
「え!!」
わたくしは魔族が言った、あの戦争に聞き覚えがあった。
「聞いたことがある、5年前にたった1人で戦争を終わらした者がいるって」
「ああ、そうだよ小娘、クサイが言っていた、Rと名乗る者が終わらしたと」
わたくしが言った言葉に魔族が反応した。
「おい」
「ん!? な、何ですか?」
Rが急にわたくしに話しかけてきて驚いた。
「交代だ」
「え!! う、うん、わかりましたわ」
「交代だと!! おいおい、この小娘がどうなってもいいのか?」
魔族の言葉を聞いて、わたくしはRの方を見た。
Rは息を吸ったり吐いたりしていた。
すると
「は、速い!!」
「な!! がはっ」
Rは一瞬にして、魔族に近づき拳で腹を殴った。魔族はそのまま奥の壁に衝突した。
「捕まれ」
「は、はい」
Rはリノを抱っこして、こちらの方に歩いてきた。ふと、リノの顔が見えた。そのリノの顔は安心しきっている顔をしていた。
「こいつを頼む」
「わかりましたわ」
「あ……」
Rがリノを降ろして、わたくしに託してきた。しかし、リノはもっと抱っこされていたい状態だった。Rは魔族の方を見ていた。
「ぐはっ、はぁはぁはぁ」
魔族がこちらの方に歩いていた。その状態は一撃で負ったダメージとは到底思わないほど、ダメージを受けていた。
「さっさと、回復魔法を使え」
「ひ、『ヒール』」
魔族の傷はみるみるに回復していった。
「ごほっ、ごほっ…………な、なぜだ、なぜ回復したのに、ダメージ残ってやがる………」
魔族の傷は治っていることはわたくしからでもわかりますがまだダメージがあるらしく、疲れ果てていた。
「あちゃしにぃー何をしたー」
「ひぃっ」
雄叫びを上げながらRに問い詰めていた。
それに驚いたリノはわたくしに泣きながら飛びついてきた。
「その回復魔法は外部から受けたダメージを回復するものだ」
「はぁ? 外部だと!!」
「え…?(攻撃って!! 外部とかあるのですの?)」
わたくしにはRが言っている意味がわからなかった。
「我が攻撃は内部にダメージを負わせる」
「内部だと!! そ、そんなのチートではないかぁ」
「チートか…………………………………この程度がチートでもなんでもない」
「すごいですわ(外部、内部の攻撃でここまで変わってくるですの)」
わたくしの知識に新しい常識が入ってくるようだった。
そんなことを考えているなか、魔族の方を見ると今にでもキレだしそうだった。
「いい気に乗ってるじゃねぇぞ!! この化け物が!!」
「くっ!!」
すごい気迫…………
わたくしはとっさに魔族の気迫からリノを守ろうとして覆った。わたくしは気迫に押されながら、片目でうっすら、Rと魔族が見えていた。
ドーーーーーン
そしたら、魔族が動き出した音が聞こえてきた。
「なっ!!」
魔族が驚いた声をあげていた。わたくしは恐る恐る、Rと魔族の方を見ると魔族の攻撃を人差し指だけで止めていた。
「こんなもんか?」
「ぐっぬぬぬぬぬ」
魔族の拳から魔力が外に出ていた。
相当魔力を使っている…………
わたくしはそのようすを見ながら、2人のことを見ていた。
「今度はこっちからいくぞ」
「クソが!!」
Rは一歩下がってから、魔族の懐に高速で移動した。
魔族はガードしようと構えようとしたけれど、そのまえにRの拳がお腹を殴って、魔族を上空に飛ばしあげた。
「ふぅーー」
Rは上を見ながら息を吐き、上空に高速で移動し、魔族を何度も殴り続けた。魔族はガードをすることができず、もろに受けていって、気絶した。
「ふん」
Rは左足をあげ、魔族をかかとで蹴り落とした。そのとき、魔族はお腹を蹴られ、Vになるぐらい曲がっていた。その瞬間、気絶から目覚め、つばを吐きながら落ちていった。
落ちた場所を見ると、地面が割れ、ぼこぼこになっていた。
「てめぇ、何が目的だ!! 何があって、その正体を隠す!!」
「…………………」
「だんまりか、このや「お前、名は」………あ?! ふざけてるのか」
「さっさと言え」
「なっ…………あちゃしはプサイ」
「プサイか……………覚えててやるよ」
Rはそう言うと、魔力を放った。
その魔力はRを中心にして、わたくしとリノがいるところぐらいまでの範囲で円柱に放出されていた。
「綺麗……」
「うん……見ていると安心する魔力」
「え?」
わたくしはリノが言っていた言葉に理解できなかった。その天にまで届く円柱の魔力を見ても安心するように思わなかった。
「あ、あぁ〜」
魔族も衝撃を受けていたが、わたくしとリノとは反対の表情をしていた。
「我が力に……………震い上げ」
Rは右手、左手と力を込めていった。
「はっ!!」
空間全体が震えていた。そして、わたくしの体も震い上げていた。
魔族は何も言わずただ、絶望の顔をしていた。
『神無天下』
そして、放たれて、音が消えた。
魔力は光となり、その場にある空間全てを巻き込み、天に消えていった。
そして、その魔力の光は爆発した。
王都は深海のような濃い青に染まった。
空には雲1つもなくなった。
残ったのは、この夜を照らす満月。
魔族は跡形もなく消滅して、Rはどこかに消えていた。
「終わったんだね…………さよなら、魔族………いや、プサイ」
わたくしはこの戦いが終わったのだと思った。
すると
「誰かいますかー」
王国騎士団だと思われる人がこちらの方に向かって来ていた。
わたくしはリノを抱っこして立った。
「私は第八騎士団、隊長のエラキと申します、ここで何があったのか、お話をお願いします」
「はい、お話ししますわ………えっと、まず」
わたくしはこの出来事を話していった。
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