第1話 新たな出会い
「はぁ〜」
カイロが森から出て、歩き始めてから数時間、カイロは歩き疲れてため息が出た。
「自然を見ながら歩くのはいいですが、あんまり景色が変わらないし、たいぶ疲れますね」
(この気配は)
カイロは呑気に歩いているなか、何かの気配を感じとり、そこまで向かった。
「ヨイ様、お下がりください魔物がいて危ないです!」
「そうだぜ、お嬢ちゃんまだ若い子を死なすわけにはいかないからな」
「でもそれだとみなさんが誰かいまさんか?お助けください。お願いします」
そこには、2つの馬車があり、その内の1つがくまの魔物によって壊されており、もう1つに執事の格好をしている人、商人らしき、髭が生えた男の人がお嬢様らしき人を守るようにたっている。
(なんでしょうかあのメンバーは?くまが3頭ですか。まずいですね。)
カイロはもうスピードで魔物に襲われているところに行った。
人差し指と中指をくっつけた。
『無炎』
「「ーーー!」」
1頭のくまを音もないまま、上下で真っ二つにしたしまった。
そんなカイロの指を灰色の炎が出ていた。
「こんなもんですか?くまやろうども」
「「グオーー」」
カイロはそうやって挑発すると2頭のくまが雄叫びをあげながら、カイロを襲いに行った。
「危ない!!」
お嬢様らしき人はカイロに向けて言った。
しかし、カイロはただ棒立ちしていた。
2頭のくまは大きくカイロに手を振りかざした。
「「「え?」」」
見ていた3人はカイロの動きに驚いた。
カイロはくまの攻撃を簡単に受け流して、ジャンプした。
『無炎』
カイロは再び2本の指をまとめ、灰色の炎を出して、2頭のくまを切った。
「すごい」
「大丈夫でしたか?」
お嬢様らしき人が感心しているとカイロが話しかけた。
お嬢様らしき人は腰ぐらいまでの赤髪を持ち、赤色の瞳を持つ10歳ぐらいの女の子であった。執事の格好をしている人は黒髪、黒目でいかにもしっかりしてそうなベテランの執事に見えた。商人らしき人は茶髪、茶色の瞳持ち、立派な髭が生えていた。
「はい、3人とも大丈夫でした。ありがとうございます。私の名前はヨイ、ヨイ・ラーバロスト申します。あなたのお名前はなんでしょうか?」
(やっぱり、名字があるんですね。)
カイロは名字がこの世界にあることに安心した。
「あ、はい。僕の名前はカイロ・カーラレスと申します」
「カーラレスくん、わたくしたちを救ってくださり、感謝します。ヨイ様の執事のドコロ・コウセイと申します」
「ありがとな、カーラレスの坊ちゃん。俺はモッコ・ハテナカンサリンだ。商人をしているぜ。よろしくな」
ヨイ、カイロ、ドコロ、モッコの順にお互い自己紹介をしていった。
「カーラレスくん、助けてくれたので報酬のお金を?」
「お金ですか。別にお金があるので、他のものでもよろしいでしょうか?」
「え?お金は大丈夫なんですか?命を救ってくれたので何でもいいですけど」
「王都まで馬車に乗せて欲しいのですけど」
「それぐらいはいいですけど………」
ドコロはカイロへの報酬の王都まで馬車に乗せてほしいという願いに悩みました。お嬢様の方の馬車はさっきのくまの魔物によって壊された方でした。
「いいぞ、助けてもらったのだから、そんぐらいのことなら、全員乗せても。だが、その場合、1部の商品を置いていかないいけないけどな」
「それは、ハテナカンサリンさんに申し訳ないし」
「なら、これでどうでしょうか?」
モッコは乗せてもいいぞ言ったが商品を置いていくのはとドコロは申し訳ないようすだった。そんな時にカイロは壊れた馬車の方に行き、1つ提案をした。そして、カイロは壊れた馬車の前で手を壊れた部分に置いた。
『スライム』
カイロは言って、人が1人2人ぐらい乗れるところを作った。
(思ったよりかしっかりとできましたね。)
「これでどうですか?」
「確かにこれならいけるな。商品を置いていかずに乗せらるな」
「では、荷台の部分にくっつけますね」
カイロはそう言って、簡単にくっつけた。
「2人ぐらいはこの場所に乗れることができます」
「では、ヨイ様はカーラレスくんといっしょに後ろの場所にいてください。ハテナカンサリンさん、私もいっしょに運転席に座ってもよろしいですか?」
「おう、いいぞ」
「ありがとうございます」
こうして全員が乗る場所が決まった。
「くまの魔物はどうするのですか?」
ふと思い出したヨイが言った。
「それは、俺に任せとけって」
モッコは3頭のくまを袋の中に入れた。
「それは、収納袋!ハテナカンサリンさんは珍しいものを持っているのですね」
「ああ、そうだぜ。商人には必要なものだからな。そらはそうとカーラレスの坊ちゃん、後からかのくまわたすな」
「いえいえ、大丈夫ですよこのくまはお三方におわたしします。壊れた馬車の分のお金と、収納袋でくまを持っていってくれる分のお金にしてください」
「わかりました。ありがとうございます。カーラレスくん、責めて1頭は持っていってください。私とヨイ様は1頭で充分たので」
「そうだぜ、1頭はありがたく頂くけど、1頭ぐらいは自分の文にしなくちゃいけないぜ」
「そうですか。わかりました。1頭だけもらいますね」
「では、そろそろいきましょうぜ」
モッコの言葉によってそれぞれ位置について、馬車は出発した。
モッコがくまをいれた収納袋とはある程度の量なら何でも入る魔法の袋。
◇◇◇
馬車の荷台のさらに後ろの台。ガタンガタンと揺れている中、王都に向かっていた。
「カーラレスさん、私のことはヨイとお呼びしてください」
「わかりました。ではヨイさんとお呼びします。僕のことは好きにお呼びしてもよいですよ」
「はい、ではカイロさんですね。カイロさんはどこから来たのですか?」
「えっと、森からですね」
「森ですか!」
ヨイはカイロが森から来て驚いた様子だった。
そんな様子をカイロは気になっていたことを聞いた。
「そういえば、なんでヨイさんたちとハテナカンサリンさんが一緒にいたのですか?」
カイロはヨイに聞いた。
「最初、私たちが魔物に襲われているところにハテナカンサリンさんが来てくださいって、私を守ってくださりまして」
「優しいですね。ハテナカンサリンさんって」
「はい。そういえば、カイロさんってどうして王都に向かおうとしているのですか?」
「王都にある学園に行こうの思いまして」
「え!本当ですか」
(どうしたのでしょうか?)
体をカイロの方に近づけて、嬉しそうに話すヨイに対して、カイロは疑問になった。
「実は、私の姉も今年の学園の試験に受けるですよ」
「そうなんですね」
「そうですよ。私は明後日にある、姉の試験のために家に戻るのですよ」
ヨイは、姉はすごいんですよっという感じで好調しながら言った。
「ヨイさん、あなたの姉の情報は言わないでください」
「え?何でですか?」
ヨイは姉を自慢したかったようで、ちょっとしゅんとした感じになった。
「ただ、合格してからのお楽しみにしたいからですよ」
カイロはしゅんと気分が下がったヨイに対して、気分上げるために言った。
「そうですよね。なら、姉さんにはカイロさんのことも言わないようにします」
「あ、お願いします」
カイロはヨイの提案に対して、一瞬びっくりした様子だったが、すぐに落ち着いた様子になった。
その後、カイロとヨイは王都に着くまで話し続けた。
◆◆◆
あれから、数時間カイロたちは王都までついていた。
そして、王都の中に入るため、カイロたちを乗せた馬車はいろんな馬車が並んでいるところに並んでいた。
「そろそろ、この台のところをなくしてもいいですか?」
「あ、はい。では歩きましょう」
カイロはヨイに許可を取り、スライムを台に使っていた、木材から取った。その木材はバラバラになり、なくなっていた。
「木はどうしたのですか?」
「ああ、消しました」
ヨイは不思議そうに首を曲げ、カイロに聞いたのだが、カイロはあっけないように、いい返した。
そのなことを話していると、王都の正門の目の前まで進んでいた。
「何名で入りますか?」
門に立っている兵士が聞いてきた。
「4名です」
ドコロは言い返していた。
「では、身分証の提示をお願いします」
「あの、ぼく、身分証持っていません」
王都に入るため、身分証が必要ですがカイロは身分証を持っていないため、兵士に持っていないと伝えた。
「では、あなた様は身分証をお作りします。何歳ですか?」
「15歳です」
「わかりました。なら、銀貨1枚ですね」
この国では20歳未満の方は子ども扱いになり、大人なら銀貨2枚、子どもなら銀貨1枚となる。通貨は人間も魔族も関係なく、銅貨、銀貨、金貨、白金貨があり、銅貨10枚で銀貨が1枚、銀貨100枚で金貨1枚、金貨1000枚で白金貨1枚になるそうです。
「はい、どうぞ」
「銀貨1枚受け取りました。では、身分証を作るのでこちらへどうぞ」
カイロは兵士についていき、身分証が作れる部屋まて行った。
「では、身分証を作りますので、こちらに情報をお書きください」
カイロは兵士から貰った紙に、名前、年齢などの個人情報を書いて、提出した。
「では、身分証を作ってくるので、少しお待ちください」
兵士はそう言い、部屋を後にした。
少しした後、兵士が戻ってきた。
「こちらが身分証になります」
「ありがとうございます。それと、宿はどこにいったらありますか?」
「この部屋から出たら真っ直ぐ行ったら、宿があると思います」
「ありがとうございます」
カイロは身分証を手に入れ、そして、宿がある場所を聞いた。
そして、部屋を出た。
「カーラレスの坊ちゃん」
カイロを呼んだのはモッコだった。
「どうしたんですか?」
「これ、くま1頭分の金額1枚をわたしに」
「ありがとうございます。そういえば、ヨイさんたちは?」
「お嬢ちゃんたちはお家に帰っていったぜ。お嬢ちゃんたちの伝言でいつか遊びに来てくださいと言っていたぜ」
「わかりました。いつか、遊びに行きたいと思います。では、さよなら」
「おう、またな」
カイロはモッコと別れて、西洋な建物が並んでる道を通って宿に向かった。
(普通の雰囲気の宿ですね)
カイロは宿の前に行き、周りの家にあっていて、ただでかい家だとカイロは思った。そして、カイロは宿の中に入って行った。
「はぁーい」
カイロが中に入るとカイロよりか、少し小さい猫耳が生えた女の子が出てきた。
「宿に泊まりたいのですか」
「はい、わかりました。1名様ですか?何日間泊まりますか?」
「はい。2日間泊まりたいです」
「なら、銅貨6枚ですね。お食事つきは1日で銅貨1枚です」
「なら、2日間とも、お食事をつけます。どうぞ」
カイロはそう言うと、猫耳少女に対して、銅貨8枚をわたした。
「では、案内しますね」
猫耳少女はそう言うと、カイロを案内した。
カイロと猫耳少女は話しながら部屋まで向かった。猫耳少女はサルカというらしい。
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