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第0話 転生と戦争

 ―〇〇〇〇年頃ー


 とある浮かぶ島、大きな木以外に何にもない島、少しの風が吹く静かな空間が広がっていた。そんなところに1人の男がいた。


「ここは、静かでいい場所ですね〜」


 1人の男は呑気に言った。


「こうやって会うのは久しぶりだな」


 とことこっと足音をならし、1人の男がやって来て言った。


「はい、お久しぶりです。ゼロ、会うのは500年ぐらいぶりですね」


 男は落ち着いた雰囲気で答えた。


「そんなことはどうでもいい。なぜ、俺をここに呼び出した?」


 ゼロと呼ばれた男が言った。


「そんなことってゼロが言ったのに…」


 男が小声で言った後


「実は転生しようと思いまして」


 男は言った。


「え? 本当か? 別にお前が何やろうとも関係ないからいいと思うけど、急になぜ転生を?」


 ゼロはびっくりした様子だったが急に転生するといったのが気になって言った。


「ただ、まだ見たこともない才能を持ったやつに会ってみたいからです」


 男が答えた。


「おけおけ、お前のしたいことをわかったけど、なぜ俺を呼んだ。別に必要ではないだろう」


 ゼロは転生することは1人でもできると思っていたので言った。


「いえいえ、僕はただ、親友に転生する前に話しておきたかったからです」


 男が答えた。


「はは、ただ話しただけか〜」


 ゼロは少し微笑み言った。


「何かバカにされている感じがします」


 男は少し怒った様な感じで言った。


「まあまあ、ツンデレって感じでいいじゃないか」

「嫌なんですけど」

「そうやって丁寧に話しているからじゃないか?まあ、そろそろ始めたらどうか?」


 ゼロは男が言ったことに返し、そろそろ転生したらどうかと提案をした。


「確かにそうですね〜。では始めましょうか」


 男がそう答えた後


「はぁ」


 気合いをいれた。すると風は吹き出して、木は揺れ、1人の男を中心として魔法陣が生成された。


「よし、ではこれでお別れですねゼロ」


 男は言った。


「別にお別れではないんじゃねいの。また、いつか会えるかもしれないからな。そういえばあいつには言ったのか?」


 ゼロは男が言ったのに答えた後、疑問に思ったことを言った。


「ゆきなのことですか。彼女ならちゃんと事前に伝えていますよ。それと、ゼロからそんな言葉でるとは思いませんでした。懐かしい言葉ですね。確かにまた会えるといいですね。みなさんと会いたいからですしね。そしたら、またみんなで集まって遊びたいですしね」


 男が答えた後、魔法陣が起動し始めた。


「もう少しでゼロ一度のお別れですね。また、会いましょう。いつか」


「ああ、おい絶対にタイマンでは負けんなよ。お前を倒すのは俺だからよ」


「大丈夫ですよ、なにせ、僕は最強ですから。ゼロと再び会うまで負けませんから。次会った時は戦いましょう」


「ああ、当然だ」


 もう魔法陣が完全に起動した。


「では、さよならです」


「じゃあな親友」


 いい会った後、男が光となっていった。


「まぁ、頑張れよかいろ」


 ゼロはそう言ってその場を去って行った。


 そう転生した男の名をかいろ

 最強と呼ばれた男の名である。




 ◆◆◆



 ―500年後―


 ある森の深い場所に5歳の1人の男の子がいた。


「ふぅ〜。成功しましたね、転生」


 そうこの男こそかいろが転生した子である。


「まあ、とりあえず川を探しましょう。そしたら、自分の姿を確認することがてきますし。あと、名前どうしましょうか?まあ、かいろは決定として、この世界に名字があるのでしょうか?あったと想定して、カーラレスと名前をつけましょう。では、カイロ・カーラレスでいきましょう」


 カイロはそう言って川を探しに行った。

 その後10ぐらいで川を見つけた。


「あんまり、転生する前と変わっていないんですね」


 首ぐらいまでの橙色の髪、髪と同じ様な橙色の瞳の右目、海の様な青色の瞳の左目をしている。


「とりあえず、転生する前にあった技術を今の自分でできるか試してみましょう。体は覚えていると思いますけどさらに練度を上げる様にしてきましょうか」


 カイロは自分の動きを1つ1つ確認していった。


「こんぐらいでいいじゃないかな?なかなかいい感じにだったし後は拠点を決めてそこで修行していこうかな」


 カイロはそう決めて、拠点となる所を探していった。


「この場所でいいんじゃないのかな」


 とても綺麗な湖が近くにあり、ある程度の平らの所が見られ、住むには申し分ない所であった。そして、カイロは家を立て、修行をしていくのであった。



 ◆◆◆



 ―5年後―


 この世界では現在、人間を中心とし、エルフな獣人などが手を取り合った人間軍と魔王をリーダーとした、さまざまな魔族と魔物の魔族軍が戦争をしていた。

 その戦争の中、激戦になっていて、お互いに多くの被害が生まれている戦場があった。低くなっている土地に森の中たくさんのものが死に、たくさんの木が戦争によって無くなっている。


「団長!被害がすごい数でています。このままでは人間側に大きな損害になります!」

「だが、ここで軍を引いたら、この戦争で死んでいったやつらが何も報われないではじゃないか?」

「確かにそうですけど……」


 ポニーテールをした紫髪を持つ団長が兵士の問いに答えた。そして,団長は考える様にしていた。


「ここからは、私も前線にでるコテラ中隊長!」

「はい!」

「この場所の指揮を任せる」

「わかりました。この場所は任せてください」

「では、行ってくる」


 団長はコテラ中隊長にこの場所を任せ、激戦している前線までいった。


 ―前線―


 森の中でも木がなく、平らな地面が広がっていた。


雷鳴斬(らいめいぎ)り』

『オルトクロー』


 そこでは、腰まである黄色の髪を持つ女性と人狼がぶつかり合っていた。


「おいおい、こんなもんか?第一隊長っていうのは?」

「こんなもんじゃねえよ。狼やろう」


 第一隊長と言われた女性と人狼が言い合っていた。


「おい、クサイ早く終わらせろ」

「シータ〜何の様だ?」

「お前の様子を見に来た」

「邪魔だけはすんなよ」

「ああ、あれが王国騎士団の第一隊長か」

「何かまた変なやつが来やがったな」


 2人が戦っている中、羽根が生えている魔族が来た。


「ファリアム無事か?」

「エルミアか。無事だぜ」

「そうか、兵士どもなるべく複数にで集まり、相手に人数が有利になるよえにして戦え。そして勝つぞ」

「「おぉぉぉおおお!!!」」


 戦いの場に団長エルミアが第一隊長ファリアムのもとに行った。そして、大きな声で兵士たちに言った。


「ハハハ、団長の声1人だけで兵士どもの気合いが上がって来たな」

「ああ、こちらも負けてられないからな」

「おい、やろうども人間どもを潰すぞ!!」

「「ウォォォオオオ!!!」」


 負けじとクサイが魔族の気合いを入れた。



 ◇◇◇


 

その戦争の様子を高所から見下ろしいるものがいた。

 名はカイロ・カーラレス。


「このまま戦争が続いていったらとんでもない被害がでますか」


 カイロは言い、はぁ〜とため息がでた。


「この戦争を終わらせに行きしょうか。『()永世(えいせい)』」


 カイロはそう言い、仮面をつけて、戦争の中心に向かった。



 ◇◇◇



 場所は戻って戦争の前線へ


「おい、人狼と吸血鬼か?聞いていいか?お前らは何もんだ?」

「あぁ、吸血鬼であっている。我々は魔王様の直属の軍、霊度」


 エルミアの問いにシータが答えた。


「おい、シータ。俺はあの第一隊長と決着をつける。お前は団長の方とやれ」

「よし。ならそれでいこう」

「「ーーー!」」


 クサイがシータに言った。

 するとドンっと音を立て、クレーターができ、4人の間に煙がたった。

 その煙が少しずつなくなっていき、1人の灰色髪でキツネの仮面をつけた少年がいた。


「てめぇ、何もんだ?」


 クサイが少年に言った。


「我が名はR(アール)、秩序と混沌を正すもの」


 少年は言った。すると少年は何かによって近くにいた4人以外のものを吹き飛ばした。


「ほぉ〜耐えたか」


 少年は少し感心をした。


「あんた、どっちの軍なんだ?」

「どちらの軍でもない」

「何!」


 ファリアムが問いに答えた少年に驚いていた。


「何が目的だ」

「この戦争を終わらせること」

「ほう」


 エルミアの問いに答えた少年にシータが感心していた。


「はぁーてめごときにこの戦争は終わらせることができねぇんだよ『ファイヤーカノン』」


 生意気な態度に気を切らしクサイが仮面の少年に放った。


無剣(むけん)

「ーーー!くそが」


 少年は静かに言った、少年の目の前に剣ができ、それだファイヤーカノンを切った。少年は地面に剣を刺した。


「我が最強を見せてやる」


 少年はそう言うと少年を中心として、特大の灰色の魔力が出てきた。そして、4人はその魔力で出てきた壁の中に入っていた。


「なぁ!」

「これが1人の少年にあっていいのか?」

「ぐぬぬ」

「ハハハ」


 4人はそれぞれ少年が出す魔力に驚いた。そして、4人はすぐさま魔力でできた壁の外にでた。少年は右手、左手と力を込めていった。


神無天下(しんむてんか)


 少年は力強い声で言うと少年を中心として、とてつもない魔法が天に放たれた。


「す、すごい!!」

「誰がこんな魔力を?」

「そ、空が割れいる」


 吹き飛ばされた、中隊長やほかのところで戦っている隊長が言った。そしで魔法が放たれた所の空は割れていた。


「これでもまだ戦争するなら我が戦ってやる」


 少年は人間と魔族を向けて言った。


「なあ!誰がてめぇなんかに」

「クサイよせ、この戦いは終わりだ。やつと戦っても俺たちが負けるぞ。お前ら帰るぞ」


 今にでも少年に飛びかかりそうなクサイをシータは止め、魔族や魔物を引き連れて帰っていった。


「ふぅ、お前たち戦争は終わったぞ。動けるものは怪我を負っている兵士の治療をしてくれ」


 エルミアがそう言うと兵士どもは治療を始めた。


「エルミア団長、ファリアム隊長、大丈夫でしたか?」

「エラキ隊長か、大丈夫だ。この戦争はあの者によって終わった」

「あの者がですか。もしかしてあの魔力もあの者がですか?」

「ああ、その通りだ」


 2人の元に駆け寄ってきたエラキ隊長の問いにエルミアが答えた。


「なあ、おめぇ、どうやってそこまで強くなったんだ?」

「ただ修行しただけ」


 ファリアムの問いに少年は答え、その場を去っていった。


「まじか、すげぇ〜な」

「おい、あの者が何ものか知らないが敵だと思っとけ」

「はぁ〜い。エラキちゃんも負けないように頑張らないとね」

「わかりました。ファリアム隊長」

(Rかお前はいったい何もんなんだ?)


 エルミアは少年の正体を絶対に暴こうと思った。



 ◆◆◆



 ―5年後―



 あの戦争いこう何の戦争も起こっていない。あの魔力によってRとは何者か?と人間軍は噂されている。


 騎士団の会議室


 団長エルミアと副団長、各部隊の隊長、中隊長が中央にあるテーブルを円になるように集まっていた。


「あれ以降、戦争が起こっていない。さらにRと名乗る者も現れていない」

「いいじゃん、今は平和なんだから」


 エルミアが言った言葉にファリアムがエルミアに対して言った。


「ファリアム隊長、口には気をつけろ」

「はぁ〜い、副団長様〜」


 そんなファリアムに副団長が言った。


「たく、おい団長、そういえば、最近勇者が生まれた。今年、彼を学園に入学させるように推薦を送った」

「それは本当か!」


 勇者が生まれたという言葉に盛り上がった。


「あのー少しいいですか?」

「なんだねハスナ隊長」


少し弱弱しく言うハスナ隊長にエルミア団長が許可した。


「第一王女様からの伝言で王女様の予言によると近いうち再び戦争が起こるということです」

「ふむ、わかった。これからはその戦争に対策していくようにしよう。これからのはなしだが…………」



 ◇◇◇



 魔王城

 王座には魔王が座り、部下どもは魔王の前で頭を下げている。


「Rと名乗る者は、現れていないんだよな。ニューよ」

「はい魔王様まだその者は見つかっておりません」

「ふむ、まあいいだろう。ニューよこのままRの正体探せ」

「はい、わかりました」


 王座に座り、腕を組んでニューと呼ばれる者に言った。


「ヒガシよお前はRをどう思う?」

「俺はその者は人間でも魔族でもない第三者なんだと思います」

「そうか、ヒガシよ、今後のため、戦争の準備をしておけ、Rが現れた時、対抗できるようにな」

(ああ、Rよ。てめぇはいったい何もんなんだ。我の楽しみになるかな)


 ハハハっとヒガシと言ったことに大きく笑って答えた。



 ◇◇◇



 森の出口付近


「あの戦争から5年、転生してから10年か時が流れるのは早いんですね」


 15歳になったカイロが言った。


「少し前に15歳は学園に通えると商人のおじさんが言っていたからな、学園にいこうかな。どんな人がいるのかな?」


 カイロは歩きながら言っていた。森の出口についた。


「学園にはどんな化け物がいるか見に行きましょう」


 カイロはそう言って森から出て、王都にある学園に向かっていった。

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