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6.初仕事のパトロール開始は、城南宮と桂大橋の芳珉へ

第6話

 初仕事のパトロール開始は、城南宮と桂大橋の芳珉へ



 それから、私は、毎晩19時からパトロールをすることにしましたよ。

 部屋で魔法使いの姿に着替えて、二本の藁箒を持ち、マンションの屋上へ!


 茜は、二本の藁箒のうち一本は背中に、たすき掛け出来るようにしたので、邪魔にはならないのです。



 そして、屋上からは箒でフライトです。


 ぎゅーん!



「さて、初めてのフライトは、どこへ行こうかなっと」


 そして、東を見れば東山が!

 西を見れば、嵯峨野や物集女が!

 北を見れば、鞍馬山が!

 南を見れば、京都南インター辺りが見えました。


 京都南インターと言えば、城南宮に鳥羽離宮の辺りになります。

「城南宮にでも、行きますか!?」



 そうなのです!

 忘れてはならないのです。


 茜は、魔法使いになるのに2年失敗をしていますので、魔力がすごく少ないのです。

 魔力集めをしないと、魔法使いにすらなれなくなります。


 ですから、マナの集まるところに行き、マナを取り込み魔力へ変換します。

 そして、マナは魔力の多いところへ集まる習性があると、大魔女さまが仰っていました。


「マナの集まるところを探すわ」と、茜は飛び立ちました。

 今日の目的地は、比較的近くの城南宮です。


「光学迷彩も効いているので、誰も私を見てもわからないようね」


 そして、茜のマンションから城南宮のある京都南インターは、比較的近くにあります。

 と、言っても空を飛んでいるから、すぐなだけなのですが!

(この辺りは渋滞で有名)


「うわぁ。なにこれ?」

 茜は、何を言っているのでしょうか?


「欲望と言うか、欲求の魔力にあふれているわ。こんなのを取込んだら、性欲の権化になってしまうわ」

と言うと、撤退してしまった茜でした。


 どういうこと?

 はい、実は、京都南インターから城南宮辺りは、ラブホテル街なのでした(笑)


 なので、魔力は高まらずです。


***


 翌日


「今日は西にでも行くか?」


 もちろん、光学迷彩をしておりますので、だれも気が付きません。


 そのうち、桂離宮が見えて来ました。

「うわぁ、上から見ると、こんな感じなんだ。すごいね」

 そうなのです。

 桂離宮は拝観申し込みをしないといけない予約制なのです。


「お腹もすいてきたので、ラーメンでも」というと、着陸し、帽子はカバンの中に、箒はお店の入り口に置き、桂大橋の近くのラーメン屋に入っていきました。


 赤ちょうちんに赤暖簾のカウンターだけのラーメン屋さんです。

「はい、いらっしゃいッ!」と、元気なオヤジさんの声が飛びます。


「ラーメン、並みでお願い」


 このお店は、豚骨ラーメンのお店で、ネギともやしに、分厚いチャーシュー。

 それと、何といっても、オヤジさんから、スプーンで唐辛子味噌の手渡しが、有名なお店なのです。


 唐辛子味噌と書きましたが、単なる豆板醤ではありません。

 豆板醤の他に、にんにくはもちろんのこと、もち米など、様々のうまみが入っています。


 夫婦で経営しておられるようですが、翌朝の4時まで営業!

 まさに、夜鳴きそばと言う感じです。


「7時台は、お客さんも少ないんだけど、8時を過ぎると増えてくるんだよね。そして奥さんも手伝いに出てくるようだし」


 そして、茜は、ラーメン屋の入り口に置いた箒を取り、店を出ると、なんと、魔力が少しアップしていました。


「ええぇ、ラーメンを食べると魔力が上がるの?」


 これは驚きです。


 翌朝、インスタントラーメンを食べてみましたが、どうやら、インスタントラーメンを自宅で食べても、魔力に影響はないようでした。


 しかし!?


 残念なことに、この桂大橋近くのラーメン屋「芳珉(ほうみん)」さんは、おやじさんが引退するということで、閉店となりました。※


「困ったわ! 別の魔力を集められるところを探さないと」


 次は、東に行ってみますか!?


 とぉぅ!


 次回のアカネちゃんは、夜鳴きやさんのラーメンを食べに行きます。


※ 芳珉 2007年12月31日にて、閉店。

 豚骨以外に醤油ラーメンもあります。

【芳 珉】のラーメンが、食べたい!

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