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4.今年こそは、魔法使いになるぞ!

第4話

 今年こそは、魔法使いになるぞ!



 昨年は魔力不足で魔法使いになり損ねた茜ですが、今年はどうなるのでしょうか?

 今年も、大魔女さまからの魔力付与日が、やって来ましたよ!



***



 魔法少女は18歳まで!

 魔女は20歳から!


 なら、19歳の茜は、魔法少女? 魔女?


 そして、魔法少女を選択し強行したため、魔力を30倍支払うことになり、魔力切れをおこしたため、この1年間何も出来なかったのでした。


 とほほ!


 しかも、30倍も魔力を支払ったにも関わらす、今年はジョブチェンで、着れないのですよ。


 ぐぬぬ!


 さて、今年も大魔女様が、魔力を注入しに来てくださる。

 夢のお告げを楽しみに待とう!


 スヤァー ( ˘ω˘)スヤァー


「茜よ!」

「ハイ、大魔女さま!」


「お主は何をやっておる。昨年、与えた魔力を無駄にしよってからに……」

「申し訳ございませんでした。ですので、今年からは、もっと魔力を分け与えて下さい」

「戯けッ」

「フハッ」


「取り敢えず、魔力量は同じにしておく。

 あと、魔力の消費を抑えるため、タブレット端末から、紙媒体にしておく。

 ペンで書いて、後で次元ポストに投函しておけ!

 郵送じゃ、戯け者」


 すると……


“ドサッ”という音と共に、分厚いカタログが降ってきたのです。


「うあっ、危ない。カドにぶつかったら、頭に穴が開くじゃない」

 

 その時、既に、大魔女メアリー様の姿は無かったのでした。



 さて、私は、カタログの魔女のページを開けると、いつもの質問が書いてあり……



質問 ワンピースにしますか? ツーピースにしますか?


 もち、ワンピースだ!



回答 ワンピースの方は次のページに進んで下さい。


 ほう、次のページね。はいはい。



質問 色を選択して下さい。


 紺色一色だよ。

 昨年は、3色も選んだから魔力を消費したんだよ。



質問 エプロン、前掛け、割烹着、よだれかけ、好きなものを選んでください。


 よだれかけ? 

 赤ちゃんじゃあるまいし。


 まあ、エプロンだ!


回答 エプロンは次のページへ!



質問 エプロンの型と色を選択して下さい。


 白のエプロンで良し。



質問 靴と靴下等を選択して下さい。


 魔理沙は何を履いていたかな?

 コインシューズでも


 あと、ドロワーズも忘れちゃいけない。



 そして、一時間後!


 おお、完成したよ!


 紙に書くって大変だな。

 これを封筒に入れて、投函するのか。


 そして、茜が封筒を取り出した時、また、あの音がなった。


“ビーコン、ビーコン”


 なに?

 今回は魔力は温存したよ。

 なぜ?


「時間切れです!

 夢が覚めますので、夢通信を、これ以上維持できません。

 また、残念ながら、投函しておりませんので、魔女への変身は来年に、また、挑戦して下さい。

 なお、使った魔力は対価として、お支払いして頂きます。

 では、来年まで、ごきげんよう。さようならッ」


 おい。

 こらまてぇっぇっぇえ!


 そして、私は、「はっと」夢から覚めるのでした。


「よし、二度寝したら、何とかなるかも」と、寝てみたものの、夢通信は不可能でした。


 とほほ!


 1年で半分の魔法が使えるようだけれど、変身できないので、結局は、魔法使いにはなれなかったのぉ!?




★さらに1年が経過しました★



 茜は、もう21歳です。


 そして、今年も大魔女様が魔力付与する日がやってきたのです。


「一昨年は、魔力切れで魔法少女になれなかった。

 昨年は、時間切れで魔女になれなかった。

 そして、迎えた3回目の今日こそは、無敵の可愛さを誇る魔法使いになるつもりだ」と、私は念じ、夢通信を受信するため、寝ることにしたのです。



「スヤァぁ~~~( ˘ω˘)スヤァ」



「茜よ!」

 大魔女さまからの夢通信が、茜の夢の中に入りました。


「はい、大魔女メアリー様」

「ふむ、お主は何をやっておる。時間切れで魔法が使えないとは……

 そして、大事なことに、今年で、魔力付与も最後なのだ」


「ええぇ、そんな、今年でラストなのですか?」

「そうじゃ、後は自身の魔法を使って、魔力を集めるのだ」

「どうやって?」

「魔力の高いところに、マナは集まって来る。常に高い魔力を有していることだ。だから、毎年3年間、私が魔力を与えていたのだ」


「となると、私は、今年魔法使いになれても、魔力切れを起こす可能性があるということですか」

「そうだ。なら、あきらめるか?」


「とんでもないです」

 そう、ここまで来て諦めるわけには行かないのです。


「魔力は出来るだけ残しておいた方が良いので、今回もカタログで良いか?」

「はい、2度目なので、すぐに書けます。そして投稿します」と茜が答えると、すぐにカタログを手渡されました。


 茜は、昨年の記憶をたどり、すぐに魔女のアイテムを選び、巻末の封筒に回答用紙を入れ、ついに、次元ポストに投稿が出来ました。



★そして、夜が明けたのですわ★



 朝、目が覚めた笠茜は、自分の姿を見て、『変化がないようだ』と思ったのですが、気を取り直し、変身をしてみようと思いました。


 変身の掛け声は、「ゆっくりしていってね」にしたので、口に出してみところ!?


 しかし、何の変化もなく……


「ええっ、これは、夢通信だけに夢落ちなのか!?

 三年も費やして、夢落ちだなんて!」と、泣き叫ぶ茜でした。



 次回のアカネちゃんは、魔法使いになれたのでしょうか?

 白狐が茜の部屋に来ます。

読んでいただきまして、ありがとうございます!


アカネは、魔法使いになれたのでしょうか?

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