3. 魔法少女になりたい!
第3話
魔法少女になりたい!
「なぜ、私の考えていることが分かったのですか? メアリーさま」
「うむ、これは『夢通信』と言うもので、話しかけているのではない。思考を交換しているのだ。考えれば、相手に伝わる」
「な、なるほど」と、冷や汗をかく茜です。
「茜よ!」
「はい、大魔女メアリー様」
「お前にだ! これから魔力を授ける。心して聞け」
「はい、聞きます」
「私が魔力を与えれば、魔法が使えるようになる」
「はい。是非、おねがいします」
「ふむ、そこで、魔法使いになるのだが、産業分類でいえば、それは大分類だ。中分類では、こうだ!
15歳までは魔法少女ジュニアだ!
18歳までは魔法少女シニアだ!」
「な、なるほどでございます」
18歳からは、どうなるんだろうか?
すると、大魔女様は、
「20歳からは魔女だ」
「えっ? いま、19歳を飛ばしましたね?」
「では、もう一度確認だ
18歳までは、魔法少女シニアだ。
20歳からは……」
「ですから、なんで19歳が無いのですか?」
「中途半端だからだ。18歳までは年少者だから少女。大人は20歳から」
「19歳は?」
「どっちつかずじゃ。お主の好きに名乗れ。さらばだ」
「ちょっとぉ」
その時、天からタブレット端末が、降ってきたのです。
なに?
開けてみると、コスチューム一覧だわ。
1:魔法少女編
2:魔女編
3:変身ヒーロー編
4:宗教編には、巫女服やシスター服などがあります。
――まあ、無難に魔女編から見てみますか!?
『ローブにロッドかぁ』
うーん、魔女専用箒なんてのもある。
「竹ぼうきで良くねぇ?」
いかん、声に出してしまったわ。
大魔女様に聞こえるわ!
せめて、東方の魔理沙ぐらいにしたいよね。
「ゆっくりしていってね!」
でわなく、コスチュームよ!
魔理沙は、確かにかわいい。
博麗の巫女ってのもある。
でも、魔法少女はあきらめたくない。でも、1年後には魔女にジョブチェンジか!?
うーん、選べないのか!
えい! 思い切って、魔法少女になるわ!
で、1の魔法少女編をみてみると!?
質問1:ワンピースかツーピースか、どっち?
これは、ワンピースにしよう!
質問2:袖の長さを選択してください
うん、ノースリーブでつけ袖なんてどうだろうか?
回答:標準的なワンピースからNo3をお勧めします。
なるほどね。良いと思うぅ。
質問3:色を選択してください。メインとサブカラーです。3色以上必要な場合やグラデーションは、追加魔力が必要です。
マジか!
せっかくだから、グラデーションしたい!
で、メインカラーは、やはり『ピンク』だ!
サブカラーは、『白』
随所に『赤いライン』を入れてみる。
よしッ!
質問4:靴とソックスを選んでください。
白のショートブーツかな?
ソックスは、ハイソックスかニーソか?
ガーターベルトは無しでと!
質問5:ブレスレットと手袋を選んでください。
ブレスレットか!
なんだか、武器にもなるみたいだな。
これは、宝石からバリアーが展開するって、良いね。まず左手にはこれ。
右手には、攻撃できるのが良いかな。
手袋は白一択でしょう。
で、長いの? 短いの?
短いのをチョイス。
質問6:首飾り、ネックレスを選んでください。
これまた、魔法付与アイテムのようですね。
チョーカーはいるでしょう。
色は赤で、デザインは薔薇にします。
通信魔法が付与されているようだね。
話せば、遠くの味方と通信可能だって!
質問7:耳飾り、イアリングを選んでください。
う~ん、ピアスよりイアリングにします。
魔力を貯めれるみたいだね。
質問8:化粧・カラコン等を選択してください。
まあ、適当に!
質問9:帽子・髪飾りとヘアスタイル、カラーを選んでください。
髪の毛はグラデーションも行けるみたいね。
ピンクから濃いめのピンクへ
帽子はいるかなぁ?
帽子を飛ばすなんて昭和テイストなヒーローで良いじゃない。
では、これを!
“ビーコン、ビーコン”
なんじゃ?
「今年の魔力をすべて使い切りました。来年の当該日の魔力補充日まで魔力切れで使用できません」
はあ???
「来年まで、ごきげんよう。さようならぁ」
わかったことは……
18歳未満でない者が、魔法少女になろうとしたため、通常の30倍魔力を消費していたらしい。
そして、1年間、変身も出来ず、魔法も使えず過ごすこととなったのよ。
来年は、20歳となっていたため魔女一択なのだが、この魔法少女に使った魔力は無駄に捨てることとなり、再度、魔力を使い設定しなおすことになったのでした。
トホホ!
次回のアカネちゃんは、今年こそはと、頑張ります。
さて、どうなる?
ブックマークと高評価、ありがとうございます!
そんな嬉しい日は、京阿月様の「阿月」で、お昼なんて、如何でしょう?
ラーメンではないですよ。
京都駅の。