5話 小悪党三人衆
まず、皆さまに一つご連絡がございます。
誠に個人的かつ身勝手な事情(山のような課題に全く太刀打ち出来ていない)により、少しの間投稿を休ませていただくことにしました。
本作品をご愛読くださっている方々には大変申し訳ないことだと思っておりますが、もうどうしようもないレベルに達してしまいました。
また、前回投稿ペースを早めるといった話をしたばかりなのにこのような体たらく、重ねてお詫び申し上げます。
次回投稿がいつになるかまだ見通しは立っておりませんが、近いうちにできるよう努力しますのでどうか、どうかこの作品を見捨てないでください。
おっさんの言っていた禿頭の巨漢はすぐに見つかった。というか、あれを見つけられない人間はいないだろう。
人混みの中、文字通り頭一つ分抜けた陽の光を照り返す綺麗な頭頂は、別にそれを探していなくても目につく。まさに、目印にぴったりの人だろう――まだ会ってもいない人に対して失礼かもしれないが。
ともかく、お陰で簡単に見つけられたのでさっさと済ませてしまおう。
「こんにちは。 ザギルさんに言われてきたんですけど……」
「はいよ」
ファイに答えたのは、でかい人の隣にいた男の人だった。隣が大きいせいなのか、余計細く見えるその人は、立ち上がったのはいいが中々離れようとしない。
「あの…… 譲ってもらえるんですよね?」
中々動かない男たちに業を煮やしたファイは、少し機嫌悪そうに問いかけた。
「ああ。 だが、お前たちはまだザギルにしか払ってないだろ? 俺たちも少し貰わないとな」
既にザギルって言うおっさんに少なくない額を渡してきてしまっている俺たちは、ここで断って場所を譲ってもらえなかったら銀貨一枚と少し分損することになる。
恐らく、彼らはそれを見越した上でこっちの足元を見ているのだろう。
まさかこの男たち二人を相手に力ずくで場所を取るわけにもいかないし、まずはいくらかを聞かなくちゃな。
「おっさん達はいくら欲しいんだ? 俺たちはもうほんの少ししか持ってないぜ」
「ああ、そんなに集ろうとなんて思ってねえよ。二人で銀貨一枚、安いもんだろ?」
全く安くなんかない。今俺たちが持ってるのは銀貨一枚とザギルから返して貰った銅貨五枚だけだ。銅貨五枚だけじゃ全然十分な量食べられやしない。
だが、だからといってどうしようもないのが現状だ。
「仕方ないね、オルター。 はい、これでいいでしょ。今度こそすぐにいなくなってよ」
「へいへい。随分と嫌われちまったな、俺たち」
そう言って、二人組は笑いながら去っていった。
面白い、続きが気になる、課題頑張れ!、次話投稿早よ! という方は、ぜひ評価、ブックマークをお願いします。
また近いうちに戻ってきますのでどうかこの作品を忘れないでください! 後生ですからぁぁぁ……