表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
半分魔物の成り上がり英雄譚  作者: 白無
第1章
4/9

3話 英霊祭

初めてご感想をいただきました。


自分の作品を読んで下さって、評価までして下さる方がいて本当に嬉しかったです。


まだまだこれからですが精一杯頑張らせていただきますので皆さんどうぞこれからもよろしくお願いします。

 

 俺たちが町に着くと、すでに道の傍の街灯に今日の祭りのことが書かれており、心なしかみんな浮き足立っているような気もした。


「リネール町 英霊祭、か」


 そういえば、ずっとこの町の名前は意識してこなかったがリネールというらしい。だからどうというわけでもないのだが。


 それより気になるのが『英霊祭』だ。


 近所の町で行われている祭りなのだから知っていてもいいはずだが、村とリネールをつなぐ街道ができたのは割と最近で、それまでこっちに来ていなかったから祭りの存在自体知らなかった。


「どんなの何だろうね、英霊祭って」


「母さんなら知ってるかもな。 帰ったら聞いてみるか」


「お祭りにはいかないの?」


「いや、買ったものだけ家に置いていってから行こうぜ。何も言わずに帰り遅くなるのもよくないし」


「意外と偉いね、オルター」


 ファイにクスクス笑われるが、それは心外だ。そんなに俺が常識のない人間に見えるのだろうか。


「まあいいや。さっさと済ませて一旦帰ろうぜ」


「うん」


 そう答えるファイの表情は、未だに少し笑っているように見える。笑いすぎじゃないか、こいつ。


 ♦︎


「「ただいま〜」」


「おかえり。頼んでたもの、買ってきてくれた?」


「うん、バッチリだよ」


「それより母さん、今日の夜町で英霊祭って祭をやるらしいんだけど、知ってる?」


「そうねぇ。 100年前の英雄を称える為にやってるらしいけど、誰なのかはわからないわ」


「へぇ、英雄か。気になるな」


「行ってくるの?」


「うん、そのつもりだよ」


「じゃあお金あげるから、晩ご飯は向こうで食べてきなさい。 きっと美味しいものたくさんあるわよ」


「ありがとう!」


 町でご飯食べられるのか。母さんの料理が不満なわけではないが、経験がないことなので楽しみだ。


 祭りを見にいくだけで特に支度は必要ないので、

 俺たちはすぐに家を出て町に向かった。


 ♦︎


「うわぁ、すごい人だね」


「ああ、こんなに人が沢山いるのを見るのは初めてだな。 普段から多いけど、今日の比じゃないな」


 周辺の村人である俺も知らなかった祭りだし、大して知名度もないと思っていたが、この人だかりを見るにリネールの町以外からもかなりの人が来ているのだろう。


「あ、向こうで何か始まるみたいだよ」


 ファイに言われて視線を人混みのむこうへ向けると、木でできた鎧を纏った男たちが隊列を組んで練り歩いているのが見えた。


 どこからか笛の音も鳴り始め、リネール町英霊祭がここに始まった。

面白い、続きが気になると思っていただけたらブックマーク、評価のほどお願いします。


皆さんから頂いた評価などがとても作者の励みになっております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ