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ハクゲーとの出会い
スマホから流れるアラーム音。
俺はアラームを止め、スマホの画面を見た。
時刻は7時30分
いつも通りの、平日の朝だ。
俺は眠たい目を擦り、ベットの上であぐらをかく。
手をスッとおろし、視界がはっきりしてきたころ
「なんだ……?」
テーブルの上に、白毛で覆われた、もじゃもじゃした、手のサイズほどの、小さいぬいぐるみ……?
いや……、俺はこんな気色の悪いぬいぐるみなど買った記憶も、貰った記憶もない。
「おはよー」
そいつは右手を上げ、無表情で、俺にそう言ってきた……。
「夢、か……?」
俺はそういいながら、右の頬をつねった。
「いたい……」