第零章 『能力』解説
能力の種類について。
能力は、様々な特性により、以下の六つの系統に分かれる。
1.『創造系』:物質や概念を新たに作り出す能力。無から有を作り出す。多くの場合、創造されるのは一時的な物であるが、『血縁』等の場合は、永続的な物であることもある。能力使用時、目が黄色になることが特徴である。
例)『万物創造』、『一時的能力創造』、『疑似形成』等
2.『破壊系』:存在している物質を、その名の通り破壊する能力。創造系の対極に位置する。永続的な効果を発揮する。能力使用時、目が赤色になることが特徴である。
例)『万物破壊』、『一時的能力破壊』等
3.『啓示系』:未来予知や悟りなど、本来分かり得ないものを「読み取る」能力。その形質上、似たような物に偏る事が多いが、代償が軽い事が特徴でもあり、制御しにくい。能力使用時、目が青色になることが特徴である。
例)『読心』、『未来視』、『単純予知』等
4.『変異系』:その物の形質その物を変化させる能力。永続的な物と、一時的な物が混在している。対象が人間の場合、大方は「不利益」を被らせる物であるか、全くの別物に変えてしまう物になる。能力使用時、目が緑色になることが特徴である。
例)『世界転移』、『能力転移』、『戦意喪失』等
5.『補助系』:その物の状態を変化させる能力。例えば、「熱い汁物を冷ます」、「錆びた刀を元通りにする」などである。その大半が一時的であるが、『血縁』のみ永続的な物である。対象が人間の場合、「利益」をもたらす物である。能力使用時、目が紫色になることが特徴である。
例)『完全治癒』、『適応』、『酒乱』等
6.『停止系』:他者の能力を、一定条件下において一時的に封じてしまう能力。その条件下では、他の能力は一切の抵抗不可である。また、『抑制』を除く全てにおいて、対象の人間に対し、「絶対的な使役」を使用することが出来る。確認されている能力は三つのみである。能力使用時、目が黒になることが特徴である。
例)『将軍特権』、『指揮』、『抑制』
また、その能力をどのようにして得たのか、によっても三つに分類可能である。
1.『血縁』:元々、家系上の関係で生まれながらにして能力を持っていた者達のこと。目の色が他の能力者のときと異なる。能力は桁違いに強く、その分代償も大きい。また、他の能力と違い、手放すことが可能である。しかし、その場合の条件も厳しい物である。また、その能力だけを指す場合、能力の高さから『最高位』と称されることもある。
創造系:『万物創造』(この場合、目が黒くなっている)
破壊系:『万物破壊』(この場合、目が黄色になっている)
啓示系:『読心』『未来視』(この場合、目が赤くなっている)
変異系:『世界転移』(この場合、目が青くなっている)
補助系:『完全治癒』(この場合、目が緑色になっている)
停止系:『将軍特権』(この場合、目が紫色になっている)
2.『先天』:『血縁』以外の家系で、偶然、能力を持って生まれた者のこと。また、『血縁』であるにも関わらず、他の能力を持って生まれた場合もこちらに該当する。多くの場合、「『血縁』程ではないが、『後天』以上の能力」である。
3.『後天』:生まれた後、何かしらの理由で能力を手にいれた者が該当する。能力は他の二つに比べ弱いものの、その分代償も軽い。また、制御するのに時間がかからないのも多くが『後天』である。