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ギルティ・ヴァンパイア   作者: まっつん
第一章 Guilty vanpaia
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過去ノ罪ニ囚ワレタ闘イノ物語 後編

第参夜 後夜決裂(こうやけつれつ)


俺が目覚めた時には、もう天使はいなかった。

特に目立った傷はないが、やけに足が重たい

そう思い足を見てみると

何故かヨナがいた。


はて?何故いるのかな?というか、ここ

俺の家だよな。


どうやって戻ってきた?


その疑問に答えるように横からレインが

暗闇から現れた。


「おお!目が覚めたか。気づいておらんと思うが、お主は丸二日寝とったんじゃよ。

そんでもってさっきこの小娘が来おったから影に隠れておったんじゃよ。」


なるほど。あの戦いには勝ってその後

レインに運ばれたというわけか。


「大体状況の理解はしたけどこうなった理由を聞かせてもらってもいいかな?」

ヨナが何故いるのかを聞きたくて聞いた

質問だったのだが


「そりゃお前様が体を乗っ取られてそのまま倒れて、儂はお前様を守らなくてはいけないからのぅここに運ぶのは正答だと思うぞ。」


そこを聞きたいわけでは無いのだがな。


「分かっておるわそんな顔しなくとも。

その小娘を呼んだのは儂じゃ。」


「何故この危ない状況にヨナを呼んだ!?

俺は命を狙われている身なんだろう!

被害者をもう出したくねぇんだよ!」


一瞬思考よりも判断が早く出て正常な判断が遅れたがすぐに気を落ち着かせ

冷静に話し合いに戻した。


「分かっておるわ。だからそれを説明するために儂はおるのじゃ。」


それを聞いて一旦気を引き締め

話を聞くことにした。


「宜しい。

お主の前世はお主の世界で言う所の

神の世界を崩した大罪者なのじゃよ。」


もうこの時点で半信半疑だが

もうこの状況ならば何を言われても

驚かなくなっている自分が正直怖い

と思っていながらも話を聞き続けた。


「そして奴ら「輪廻の(エデンス)」は

お主の前世のアルカードを一時的にではあるが排除に成功した。」


つまりそのアルカードって奴が俺の

先祖にあたるわけか。


だが、


「ならば俺の親はどうなんだ?

俺の先祖が吸血鬼ならば俺の親父や祖父も

吸血鬼なのか?」


しかし予想していた答えにしては一番最悪

の返答でこの疑問は解消された。


「いや、アルカードは一時的に死んだだけであって奴は復活を繰り返すからのう。つまりお主の代にアルカードは復活したとゆう訳じゃよ。」


マジすか。

予想していたとはいえきつい不運やな。


「ならば俺はその輪廻の輪から殺されなければいいのか?」


単純に考えればそうなるだろう。

だがどうやら俺の先祖は

相当の大罪者だったらしい。


「悪いがのぅ。狙われるのは輪廻の輪だけではなくてのぅ。一部を除く全吸血鬼にも狙われるんじゃよ

なんせ奴らはアルカードが理由で住処を追い出されたからのぅ。」


oh......


今まで流してきたが

流石に言わせて欲しい。


「俺の祖先マジふざけんなよォぉぉ!!!」


夜中にも関わらず大声で叫んでしまったせいで近所が少しざわめいたがそこから先は特に何も無かった。


「まぁ、叫びたい気持ちも

わからんでもないがのぉ、つまりお主は

四六時中いろんな奴らから狙われるというわけじゃ。」


ならばもうどうしょうもなくね?


もう放心状態だ。


「しかしのぅ奴らも流石に現世には

関与しにくいらしいからのぅそこまでずっと狙われるというわけではないのじゃ。」


「ならば俺の役目はそいつらの対処又は

撃退が主な役目ってことでいいんだな。」


もうハードすぎてなんも言えないが

仕方ないだろう。運命なんだろう。


「物分りが良くて助かるぞ。

そしてこれが一番大切な事じゃ。」


一番大切な事と言うだけあって相当気が引き締まっている。


「お主は今お腹は空いておるか?」


そう言われてみるとかなり腹が減っている。

しかし目の前にある菓子などに手をつけようとは全く思わなかった。


「確かに腹は減っているな。だけどそれがどうした?」


「お主は吸血鬼が何を食料にしているか知っているな。」

当たり前だ、人間...


そこで考えが止まった。


「そう人間じゃよ。お前様のような元人間には食べるのは気が引けるだろうがのう、

吸血鬼の空腹は理性をも失う。」

ならば今までのものを食べればいいと思っていたのだが


「人間以外は食えんぞ。そういう体になってしまったからのぅ。」

言葉を失った。


そしてそんな頭の状態でこんなことをきかれた。

「そこにいる小娘はお主にとって何じゃ?」


只の幼馴染と言うには関係が深すぎて

正直家族って言ってもいいくらいだが

この状況で嘘はつけなそうなので


「ある意味家族みたいなもんだ。」

正直に答えることにした。


「もしその小娘が人質に取られたらお主は本調子で戦うことは出来るか?

そしてお主の正体が分かった時に小娘は

どういう反応をすると思う?」


言っている意味がよく分からなかった。

だがその声からは生むを言わさぬ重圧が

あった。


「そりゃ戦うのは無理だろうな。

冷静を欠いてしまうだろう。

それに俺が吸血鬼と知ったらこいつは

恐れるだろうな。」

長い付き合いだ。どういう反応をするのかは

分かっていた。


「だろう。それをお前様の敵に悟られぬようにもう関わるのは止めるのがいいと言っているのじゃ。」


普通に考えたらそうだろう。

自分の大切な人を巻き込むのは気が引ける。


しかしレインは本当に心の底を突くのが得意だろう。

この言葉で気持ちが揺らいだ。


「お主も気づいておるじゃろう。

この娘を食料と見なし始めていることに。」


その言葉を聞き不安と恐怖が押し寄せてきたが

そのまま話を続けた。


「言われなくてもそうするつもりだったよ。この街からはもう離れる予定だったんだ。」


そう俺がこの街に居続ければその分

被害も増えるということだ。


そして最終的に俺は人を殺すことになるだろう。食べるために


それを避けるために離れる選択を取った。


「それがいいじゃろう。ここからしばらく行った所に儂の仲間の家がある。

そこを別荘にするが良い。」


この説明と話し合いはここで終わり、

その後ヨナを家に連れて

その次の日に高校の退学届けを出しに行き

この街、日針町を後にしようと

駅へ向かったのだがその駅のホームには

ヨナがいた。


しかしもう関わらずに生きると決めたから

他人のフリをしながらその横を

無言で通り過ぎた時に

耳元で囁き声が聴こえた。


「 ・・・ ......... 」


俺はその声を最後に水南雲 世奈という

女性と最後を迎えた。


第一章 完


作者トーク


初の著書になります。

やはりまだ描いたこともなく漢字の使い方や

文末のおかしいところが沢山ありますが

そこは後々良くなっていくと思います。


さて!

どうだったでしょうか!

ギルティ・ヴァンパイア 第一章

Guilty vanpaia

これの英訳は有罪の吸血鬼という意味なの

ですが

その意味が結構早くわかりましたね。

というか英語が出来ないので

こんな簡単な文しかできないのです。


多分次回はもう日本語になっています。


この話を書いた目的は趣味なのですが

やっぱり長く続けれたらいいなと思っています。


基本的に1章ごとに作者トークを交えていく

つもりです。

あと1章は大体2~4話位で締めくくるつもりです。


では説明口調になってしまいましたが


初の小説を読んでいただきありがとうございます!


不定期にはなると思いますが

応援をよろしくお願いします!


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