揺れる心
奈々と喧嘩して、仲直りできなかった日から数日が過ぎた、やっぱり夏休みが暇だ、俺は気分転換に妹と遊ぼうと妹の部屋へと来た
「おーい遥、暇だったら遊ぼうぜ」
「ごめーん、今日これから出かけるの」
どうやらダメみたいだった、ここで俺の中では2つの選択肢があった、1つは恭平を誘って遊ぶ、もう1つは何事もなかったように奈々を誘いに行くことを考えたがそれは俺には無理だった
夏休みと言えば宿題だが、まだ慌てるような時間じゃない、勉強は最後の方に篠田に教えてもらうのもありかなと思った、そっちのがいろいろと捗るし楽しいし一石二鳥だ
とりあえず恭平と遊ぶことにした、どうやら暇してたらしくあっさりとOKをもらった
「おーい健、久しぶり」
「おう、恭平、急に悪いな」
恭平とご飯を食べて、カラオケへと行った、そう言えばいつも通り好き勝手に騒ぐの久しぶりだった
「実はさ俺、奈々と喧嘩しちゃった」
「珍しいね、お前らが喧嘩するなんて、何かやらかしたのか?」
「わからん、いつの間にかこうなってた」
原因はわかってない、俺が電話に出なかったことが原因、きっと奈々は俺が篠田さんとデート行ったことに拗ねているだけだ、そう思ってたけどこの前は様子が違った
「まぁ最近おかしいなとは思ってたけどさ、で、奈々を諦めるのか?」
そう言われると少し考える、でも仲直りの糸口が見つからない
「もし俺が諦めたら、恭平が狙うわけだもんな」
「そうだな、そういえばこの前奈々にデート誘われたぞ」
恭平は当然のように言う、昔からお互いに好きな人が同じだった
奈々へのアプローチの仕方で、奈々の興味が変わった、そういうことなのか、だとしたら俺は手を引くのがいいのかもしれない、そういうこと言うと恭平は何も言わなかった
「まぁ奈々のことはそのうちどうにかなるだろう」
「そうだよな、気がつけば仲直りできるよな」
「お前にとって、女は奈々だけじゃないだろ」
「まぁそうだけどさ、彼女憧れるけど難しいよな」
そう言うとそんな気がする、俺たちは思い切り笑い合った、気を損ねることなく何しても笑って済ますことが出来るのが俺と恭平の関係だ
そして今日、2人で狙ってた奈々を恭平が狙うことになった、この辺は明確に決めてたわけではなく暗黙の了解ってだけだ
つまり仲直りが出来るならまた狙ってもいいということだ、俺はどうしたいんだろうか、奈々を彼女にしたいと頑張ってきた、でも今はそんな状況じゃない
1度謝ろうと思ったもののごめんなさいが言えなかった、それでもうまく出来なかった、ダメだったら次の機会を作ればいい
俺の中で1つの答えが出た、恭平と別れ、家へと帰って来た、部屋に入って携帯を見るとメールが来ていた
「今度の日曜日は暇ですか?」
たった一言、篠田からのメールだった、そのメールは今出した答えが揺れるような思いが籠ったメールだった




