寝起きドッキリ
朝、俺は布団の上で目を覚ました、今日は奈々の家へとアポなしで行く予定だ、ふと時計を見ると8時半を過ぎたとこだった
今から行けばいいかなと思い、俺はあいつの鞄を持って部屋を出た、家はすぐ隣なので歩いてすぐだ、早速チャイムを押すと出てきたのは奈々のお母さんだった
「あら、健ちゃんいらっしゃい、奈々ならまだ寝てるわよ」
「じゃあ起こしてきますよ、あいつの忘れ物もあるし」
そういうと奈々のお母さんはすんなり中へと入れてくれた、そのまま奈々の部屋へと入る、相変わらず綺麗な部屋だなと思い見渡すとベッドの上で気持ちよさそうに寝ていた
そっと近づき顔を覗き込む、今ならキスしてもばれないんじゃないかと思ってもそんなこと出来ない、キスで目覚める可能性もあることを考えると迂闊なことは難しい、だが肩を揺らして起こすのは普通すぎて興ざめしてしまうだろう
「んんぅ」
その瞬間、心が一気に高鳴った、もぞもぞと動く奈々、このまま起きたら何も出来ずに朝早く来た意味がなくなってしまう、どうしようか考える
頼む、起きないでくれと願った、奈々の体勢が仰向けから横向きへと変わる
どうやらただの寝返りだったようだ、驚かせやがって、そこで思いついたのがでこピンだったがなんか優しすぎるなと思いやめることにした、やっぱり驚かせる目的とおいしい思いをするならキスなのかなぁとは思ったが勝手にキスするのは気が引けるためやっぱりやめることにした
ここは何か道具がないかと周りを見渡した、ちょうどいいところにポッキーを見つけた、これなら苦手な朝も甘く幸せな気持ちで起きられるだろう、早速俺は未開封のポッキーの箱を開けた
まずは自分で1本食べてみる、やっぱりうまい、お菓子って食べると幸せな気持ちになれるからきっと仲直りできるはず、そう思い奈々の口元へポッキーを運ぼうとしてベッドに手をついた時、思い切りグイッと腕をひかれた
そのまま布団の中でホールドされた、腕をガッツリ握られてるせいで抜け出せない
「おはよう、ビックリした?」
「えっ?えーっ!」
「寝返り打ったとき、いるの分かったから何するのかちょっと楽しみにしたのよ、健ならしてくれるかなって」
どうやらいろいろと見過ごされてたみたいだ、俺は奈々に昨日のことを謝った、奈々はもう怒ってないらしく、私こそごめんと誤ってきた
「あ、ねぇ今日は暇なんでしょ?ちょっとだけ付合ってよ」
「いいけど何に?」
「何って、お遊びに決まってるじゃない」
そう少し色っぽい声で言って奈々は俺の背中に手を回してキスをした、1度だけでなく2度3度と自分が何をされてるのかわからず、何も出来ずにいた
「前にキスした時、またしたいなとか思わなかった?」
「それは思ったけども」
「いいのよ、あちこち触ったり頭撫でてくれても」
そう言いながらもぞもぞといろんな動きをしてきた、いや違う、こうゆうことはされて嬉しいけども違う、この感触をもう少し味わいたいけれどもこのままでは奈々のペースになってしまう
俺は奈々の背中をギュッと抱きしめるとごろごろ転がった、そしてそのままベッドから落ちた
「あっ、いったぁ~」
「もぅ何するのよ?こうゆうこと嫌い?」
「いや好きだけど、違うんだよ、俺は遊びのつもりなんて嫌だよ」
その言葉を最後に俺はこの部屋を後にした、あのまま奈々に好き放題されてたら俺はどうなってたんだろうか
俺は奈々のおもちゃじゃないんだ、本気で好きなんだ、何年も前から好きなんだよ、奈々のことが、そう言ってやりたかったが怖くて言えなかった
少し合わなかっただけでお互いの距離感というものが分からなくなったとか、それだけなのか、ほんとはもっとゆっくりと話がしたいだけだったのに、せっかくの予定が午前中で終わってしまった
自分の部屋に戻ったがこの後の時間、とくにやることもなく無駄に過ごした、またしばらく奈々と遊べないのが寂しく思えた




