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あの本の行方 side奈々


「あ、奈々ちゃん、今日一緒に帰れないかな?」

篠田さんがそっと小声で話しかけてきた


「うん、帰ろうか」



そういえば篠田さんには本を貸したんだった、あの本を貸したのは初めてだ

正直、誰にも言えない、女の子同士がいちゃつくちょっとエッチな本なんて


私のイメージが崩れる、きっとクラスにばれたら私は無視されるんじゃないかなと思う、このクラスにはまだ如何わしいものは広まってない

このクラスでは、からし、せきジャニ∞、といった男性アイドル、そして怖がる話が流行っている

アイドルの話しは何回か曲を聞いて、とりあえずかっこいいよねって言ってるだけだし、怖いの苦手だからと言って怖がる話しは耳を傾けないようにしてる


そのせいかアイドル好きと思われてる、そのせいで


「ねぇ、奈々っ、カラオケ行こう」


「ごめんねぇ、篠田さんと帰るから」


「えぇ、じゃあ篠田さんも一緒に行かない?」


突然、話しを振られた篠田さんは少し驚いてる

はぁ、めんどくさい、遠まわしに嫌だって断ったのに、私はカラオケが好きではない、他の人が歌ってるときは暇なだし、話しにくいし、付き合いで行ってるだけなんだよね

それに、篠田さんにまったく興味ないなら話しかけないでほしいと思った


「今日はダメだよ、秘密の相談するのよ」


私は少し強引に、篠田さんの手を掴み、教室を飛び出した、私は学校を出ると、篠田さんの手を引いたまま、帰り道を帰った



「ありがとね、奈々ちゃん」


「いいのよ、それよりあれなんだけどさ、どう?」


「最初はビックリしたけど、すごくドキドキしたよ」


私はその言葉を聞いて安心した、つまり篠田さんは興味を持ってくれた

そのまま篠田さんを家に連れて行った、この子ならきっと大丈夫と思った

部屋に入るなりに篠田さんへと色々と紹介した、どれも興味を持ってくれてる

共有できることに嬉しさがある


「奈々ちゃんって詳しいんだね」



「まぁね、でも教室内では絶対に秘密だよ?」



「大丈夫、私が話しをするのなんて奈々ちゃん以外で恭平と宮永君だけだし」


そういえばそうだ、この子は友達が極端に少なかったんだ

私とは逆なんだ、ふと思ったことがあり、1つ聞いてみた



「1人が好きなの?」


「ううん、分からないのよ、距離感が」


篠田さんは人との距離感が分からずに接していて友達にしつこいって嫌われて以来、自分から話しかけないようにしてたとのことだ

教室で何もせずにいると、いつの間にか話しかけてくる人がいなくなった、いじめもなければちょっかいすらない、まるでそこにいないかのようだ


「私は距離感とか考えたことないなぁ、なんかみんな寄ってくるしめんどくさいのよね、あれね、健と仲がいいから健のこと聞こうとしてくる人とかも多いし」



「うぅ、ごめん」



「篠田さんは違うでしょ?最初は恭平への恩返しがきっかけでしょ、それに健に一目惚れされてるんだもんね」


その一言を言うと、篠田さんは驚いた顔をする、余計なこと言っちゃったかも


「えっ?ほんとに?」


「そうじゃなきゃ初対面の人に傘なんて貸さないでしょ?」


篠田さんは顔を赤く染めた、私がそのことを覚えてることが予想外だったみたいだ

どうやら健は覚えてないらしく、自分だけの思い出と思っていた

一目惚れした相手のこと普通は忘れるものなのかと疑問に思ったが黙ってた方がよさそうだ


「今日はありがとね」


「うん、また今度料理とかしようか」


「また明日」

彼女はそう手を振って、去っていた

健は私と篠田さんどっちが好きなんだろう、今はまだ私なのかな

なんとなくそう思った、ただこの先どうなるかは誰もわからない


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