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チャーハンの作り方 side麻美

「はぁこれじゃダメだなぁ」

私は目の前のチャーハンを食べて、ため息をついた

何で上手く作れないんだろうか、普段料理しないからと言われればそれまでだ


先週読んだ雑誌に書いてあった特集、料理が出来る家庭的な女の子になろう

私はそれを実践してみた、簡単なチャーハンくらいなら私にも作れると思った


炒めて醤油で味付るだけだし、それなのに味が薄かったり、べちょべちょになってしまう

どうすれば美味しく出来るのか、自分で作っておいてあまり言いたくないけど、美味しいチャーハンが食べたい


こんな時に頼るのは友達の奈々ちゃんだ、今日は奈々ちゃんにお願いした

思ったよりも快く引き受けてくれた、私は待ち合わせ場所に着くと携帯を確認した


特に連絡もなかった、約束した時間の20分前、早く来すぎてやることはない

ただ奈々ちゃんが来るまでその辺を眺めるだけだ、やることもなく待ってるとおまたせっと私の前に現れた


「ううん、今来たとこだよ」


私はさり気なく奈々ちゃんのトレードマークであるツインテールを両手で撫でる

すごくサラサラで触っていて気持ちが良い


「篠田さん、なんか子ども扱いしてない?」


「ないって、可愛いなって思っただけよ、ほら行こうよ」


私達は食材や調味料を買うと奈々ちゃんの家に行った

まずは普通に作ってみて、そう言われたのでいつも通り作ってみる、そして奈々ちゃんに食べてもらう


「まぁいろいろと言いたいことあるけどさ、チャーハンって簡単だからこそ誤魔化しが聞かないんだよね、アレンジは効くけどね」


そう言いながら奈々ちゃんは私に教えながら作ってくれた


「ってことで今回使う材料はこちらっ」


肉 50g

しょうゆ 適量

サラダ油 適量

長ねぎ 1本

ごはん 好きなだけ

卵 2、3個

塩こしょう 少々

美味の素 少々


「じゃあ作って行こうか、まずは材料を切ってきます、小さく切ると食べやすいし、火もすぐ通るから」


私は言われたとおりに材料を切る、これくらいなら簡単だ

みじん切りにすると見た目がチャーハンっぽいとのこと



「それが終わったら卵をまぜます、ここでポイントなんだけどもこの時にご飯と美味の素も一緒にいれちゃいます」


どうやらここで一緒に混ぜた方がよく混ざるらしい、そしてご飯に味付けしとくと物足りない味にならない

奈々ちゃんは混ぜてる間にフライパンを用意してコンロに火をつけた、油を引き、材料を炒めていく

良い感じの色になってきた


「そして材料に火が通ったらご飯を入れる、で、すぐ混ぜないでね、こんな感じに伸ばします」


フライパンにいれたご飯をおたまで引き延ばした、そしてひっくり返すと良い感じの焦げ目がついていた


「これを2度3度繰り返します、はいそして最後は料理人っぽくフライパンを振ってみて」


そう言われて、私は奈々ちゃんと同じようにご飯を広げ、ひっくり返した、そしてそれっぽくフライパンをふってみた、なんかこの動作が楽しい


「最後に忘れずにこれ、塩こしょう少々ふりかけます」


パラパラと全体にふりかけ、お皿によそった、すごいチャーハンだ


「さて、私の部屋で食べよう」


そして食べてみると自然と口からうまいという言葉が出てきた、それを聞くと奈々ちゃんはにっこりと笑った


「篠田さん、料理練習して慣れよう、また作ろうよ」


「ありがとね、奈々ちゃん」


「ところでさ、健に作ってあげるの?」

私が首を縦に振ると、じゃあレシピも今日のと同じでいいとアドバイスをくれた


「今思えば、料理のきっかけはさ、健に構ってほしかったんだよね、やってるうちに楽しくなってきたんだけど」


「私も似たようなものかも、宮永君の気を引きたいから始めたんだし、奈々ちゃんみたいに家庭的な女の子になりたいなって」


「そっか、がんばれ、出来る限り協力するよ」

そう言って、奈々ちゃんは健の好きなもの嫌いなものを教えてくれた

昔の思い出とかも教えてくれた、私は楽しんで話しを聞いていた、アルバムとかも見せてくれるらしく、奈々ちゃんはアルバムを出そうとした

でも私はその本棚にふと気になった本を見つけてしまった

「ねぇこれなに?」


「あっ・・・・これは・・・あれだよ」


そう言って私から取り返そうとする、普段慌てることがない奈々ちゃん、私はついおもしろがって上に上げたり横にやったりして遊んでみた

それにしても何だろう、そんな必死に取り返そうとする本、私は気になり、中を見てみた

そこには初めて見るものが書かれてた、かなり衝撃的だった


「それ、読む?」


「う、うん」


「あぁでもここで読まれるのは恥ずかしいから家に帰って読んで、じゃあ今日はこれで」

私の手を引いて部屋を出た、そして家まで送ると言われたので送ってもらうことにした

奈々ちゃんの様子がいつもと違う、送ってくれたとしても腕を組んだりしないはずだ

珍しく会話がないまま道を歩く、やがてうちの前まで着いた、それまでほとんど会話はなかった


「じゃあまた学校でね、何があっても引かないでね」


「うん、じゃあね」


いったいこの本には何があるのだろうか、私は真相を確かめるために、自分の部屋に急いだ



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