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奈々との罰ゲーム

テストが終わり、翌週の金曜日


「ねぇ健、後で部屋行くね」


「あぁもしかして罰ゲームだったり?」


「うん、今日やるよ、覚悟しておいてね」


帰り道に奈々とそんなやり取りをした、覚悟しておいてとは何か酷いことをやるのだろうか

奈々と部屋で2人になれる特別な時間、そう考えるとやはり楽しみで早く来てほしい

でも罰ゲームよりかはいつも通り2人でのんびり話しながらゲームでもしていたい


肩先が触れる距離、奈々が肩に頭を預けてくれる位置、最初はただゲームの邪魔とかやりにくいなとか思ったけども、いつからか愛しくなってる、黙って手を握ればしっかりと何も聞かずに握り返してくれる

見つめれば見つめ返してくれる、言ってしまえば癒しだ、それが好きなんだよな


俺は自分の部屋で奈々を待つ、特にやることもなくベットの上で目を閉じよう

きっと奈々が来れば起こしてくれるだろう、もし起きれなくても明日は休日だ、のんびり寝てればいい


「寝るのはまだ早いんじゃないかな?」

そんな目を閉じようとしたタイミングで見計らったように話しかけてきた

「今夜は寝かせてくれないのか?」


「ご飯出来たって言ってたけどいいの?」

俺は起き上がり、ご飯を食べに下に降りた、なんか奈々と食卓を囲うのは久しぶりな気がする

そういえば去年は奈々の家で食べたことあったっけ、こいつの料理が凄くうまくてたくさんおかわりした

そして気持ち悪くなって奈々の部屋で休んだっけ、そんなことを思いだした


ご飯を食べて部屋に戻ってきた、戻ってくるなり早々に奈々は俺のベッド上にダイブした


「そこ俺の場所」


そう言うと寝転んだまま手招きした、これはつまり添い寝しろってことか

しかしたやすくそんなことは出来ない、俺はベットに腰掛けた


「これ罰ゲーム、3回やろう」

そう言ってポケットの中からサイコロを取り出して、俺の手に乗せた

サイコロは2つある

もう1つがそれぞれ2ヵ所に、一瞬、10秒、1分、時間が書かれている奴

最後の1つが、耳、手、口、胸、頬、首、部位が書かれている奴


「あ、もう1個あった」


そう言って出してきた3つ目のサイコロには軽く触る、激しく触る、吸う、噛む、見つめる、舐める


つまりサイコロで出た目のことを実行すると相手に対してこれをやる、いたずら好きなやつが好みそうなサイコロ

正直これは恥ずかしい、けど断ることは出来ない、テストで負けたから


「わかったよ、じゃあ俺からな」


「やるのは健だけだよ、私は受けるだけ、さぁ好きにやりなさい」

そう言って奈々は体を起こした、そしてそっとよさりかかってくる


3つのサイコロを投げた、1分、唇、見つめるがでた、まぁこれなら何とかできそうだ

俺はじっと見つめる、奈々の唇を綺麗な赤色で少し湿ってて、わずかに光が反射してる、みるだけでプルプルな感触が伝わるほどに綺麗だ、見てるだけでキスしてみたいとふと思った


サイコロで吸うとか舐めるを出せば出来るのか、6面体は1面が約14%で出る、しかしそこから部位が6分の1だからさらに低い、でもやってみたい、チャンスはあと2回だ


1分間立って奈々が口を開いた

「ふふっどうだった、私の唇は?」


「キスしていくらいに綺麗だったよ」

俺は少し顔を赤らめながら言った、正直見つめるのは恥ずかしい


「さ、もう1回だよ」

俺はもう一度振った、出た目は10秒、手、舐める、だった、俺は奈々の手を握る、いつもの感触だ

最近でも一緒に帰る時ちょくちょく握る、今更怖がることはない、俺はその手に唇を近づけた

人の手を舐めるの初めてだ、ゆっくりと舌先を手の甲につけた


「ひゃっ」

一瞬だけ変な声あげるが、構わずそのまま舐めた


「すごい、変な感覚、初めてだよこういうの、なんかいい」

楽しそうだ、俺としては少しばかり不安になる、こんなことで楽しくなるのか

ゲームとして、やってるだけなのに変な気持ちになってくる、もうゲーム関係なしにしてみてもいいんだろうか、まるで誘ってるかのように思えてきた


「さぁ最後だね、最後だし時間は1分固定で行こう、さぁあと2つ」


俺は1つずつサイコロを振った


「激しく触る」

それぞれが出たことを考えてみる、手や耳、頬や首は触ってて楽しそうだ、すごく触りやすくて、柔らかな感触、気持いい感触を1分間堪能できると考えるとこれはよい


もし唇が出た時、キスできないのに触り続けなければならないジレンマ、きっと悔しいだろう

さっきは見てることしか出来なかった、今度は触ることは出来る、でも唇では触れられなくて


最後に胸が出た時、これは言うまでもなく勝ち組だ、問答無用で1分間激しく胸を触ることが許されるとか、まさしく欲望のままにと言ったところだ


俺は振った、想いを込めて、6面体の確率にゆだねた、文字の掘り方によって多少の重さの違いによりわずかに出やすさは変わるだろうが、この場面では出せるか出せないか、ただそれだけだ


そして出た目は・・・勝ち組だった、胸が出た、俺は奈々も驚く勢いで思わず飛びついて胸を激しく触った、ベッドの上で奈々に馬乗りの状態だ

すごい、これが胸なのか柔らかいだけやなく、わずかにコリコリとした感触まである、こんなマジマジと触ったことはない、偶然に見えてしまったことはある、すごく魅力的でその偶然に運命を感じるような光景に触れることが出来てる、感動だ、1分という時間は短くあっという間だった


「ははっ、ははは」

奈々はいきなり笑い出した


「そんなに狂った健久々に見た、っどう?楽しかった?」


「うん、忘れられないくらいに」

俺は両手を見つめてそう言った、思ったまんまに言った


「じゃあ最後は私の番だね」

そう言うと奈々はサイコロを振った、まだ続きがあるのか、しかしこれ以上に最高な目はない

そう思った、いったい何を出す気なんだ、奈々の狙いは何なんだ、正直分からない


「一瞬、優しく触れる、唇か」


奈々はすっと立ち上がるとじゃあねと呟いて、そっとキスをして帰った






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