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初めてのウィズニーランド side麻美

今回は篠田麻美視点です

ちょっと気になっている宮永健に誘われた夢の国、初めての泊りがけの旅行

彼女が行く先ではたして何が起きるのか


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連休初日の駅前、時刻は7時を過ぎたとこだどうやら私が最初についたみたいだ

待ち合わせは8時だし、1時間も前に来れば誰もいないのは当たり前

私はここで楽しみに待っている、ポジティブに考えれば一番楽しみにしてた

友達と旅行なんて初めてだ、前日も寝れずに早起きしてしまうくらいに楽しみだ


私はやることもなく、ただひたすらに待ってた、これからみんなと集まるのに少しだけ寂しさを感じていた

早く来ないかなと思いながら駅前でただ1人、やがて向こうから宮永君が歩いてきた

私が手を振ると、返してくれた、こういうちょっとしたことが楽しいんだ


「おはよう、早いな」


「おはよう、楽しみだったから」

それだけ言うと会話が途切れてしまった、話題ならあるのに、2人でいるこの待ち時間、話すチャンスなのに、聞きたいことも好きなだけ聞けるせっかくのチャンス、なんで黙り込んで2人で立ってるだけなんだろうか

そう思うとなんか嫌で少し勇気を振り絞ろうと思った、頑張れ、私っ


「そういえばさ、何で今日誘ってくれたの?」

率直な疑問をぶつけていた、私は心の中で間違えたと思った

会話を繋げるなら旅行はよくいくのとか聞いて、掘り下げてけばよかったのにな


「だって友達じゃん、ってかさそういえば俺のことっていつごろから知ってたの?」


そんなの入学式の日に傘貸してくれたじゃん、まだ返せてないけどさ、あの傘は私の宝物になってる

まだ返したくない、宮永君は去年のこと忘れてるのかな、だとしたらまだそのことは秘密にしとこう

卒業するまでには返すから、いいよね?


「去年の体育祭かな、かっこよかったからさ、それで気になってた」

私が傘を持ってる限り、宮永君がそばにいてくれる気がして、真実を交えた嘘をついた


「なんかちょっと恥ずかしいな、でもあの時自分でもこれきたっとか思ってさ・・・」

それから奈々ちゃんと恭平が来るまで、ひたすら宮永君が話してた、聞いてるだけで楽しかった

みんなが集まり、そのまま電車に乗った、楽しい話しをしながら目的地に向かった


ウィズニーランドへ着くと早速みんなして無邪気な子供のように走り出す

私も遅れないようにみんなの後を追いかけた、その時はぐれないようにそっと宮永君の袖を握ってたのは秘密だ、きっと本人にもばれてないだろうし


しかし勢いよく駈け出して行ったものの、すぐに足止めを食らった、今日は連休初日のため入場待機列がかなり長かった

中に入れたのは12時頃だ、しかし中へ入ってもどのアトラクションも1,2時間は待ちそうだ


「あ、あれ空いてるんじゃない?」

そう言って恭平が指差した先には誰もいない不思議な建物があった


「よぅし、行ってみよう」


異世界への扉~そそり立つ塔~

「この扉の先には不思議な世界が広がっています、武装を手にしてモンスターに挑もう!8月OPEN」


「あぁどうりで誰もいないわけだな、また来るか」

そう言って私たちはこの場所を後にしたのだが、行くあてもなくなって近くのベンチへと座った

その時思った、これは何もないから何かを作るチャンスなんだ、そう思ってもやっぱり行動できない

宮永君にあれ乗ろうよっていって袖を引っ張るだけでいいのにそれすら出来ない

きっと断られることはない、でもやったことがないことに対しては不安が大きかった

恭平の方へちらっと見てみると目が合った


「なぁ奈々、メリーゴーランド乗り行こうぜ」

恭平はこういう時に助けてくれる、ついつい頼ってしまう


「いいよ、私大好きなんだよね」

奈々ちゃんがそう言うと2人で歩いて行ってしまった


「・・・・・・・」

宮永君と視線を合わせ、無言の時が続いた、何で話せないのだろうか

友達なんだから意識とかする必要はない、今は友達なんだ、それなら


「あれ乗りたいな」

そう言って右手で指をさして、左手で宮永君の手を握った、これでいいんだ








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