健の部屋1 side奈々
ふと、時計を見ると6時になっていた
帰ってきたのは1時頃だから5時間くらい寝てしまってた、なんだかもやっとした感覚がなくなってスッキリしてる感じがする、睡眠って本当に気持ちいい
とはいったもののもう1度寝ようという気にはならないので起きる、そして健の家に行く
歩いて1分もしないうちに着くほど近い、自分の家のすぐ横で何度もお互いに行き来している
相変わらずチャイムを鳴らさずにおじゃましますと一言だけ言って入る
マナー違反かと言われればそうだが昔からのくせだ
「あ、奈々姉っ、こんばんは!」
そう言って元気よく飛びついてきたのは遥だった
この子は健の妹で現在中3で幼いころから一緒にいて私にとっても妹みたいな存在だ
「こんばんは、健はいる?」
「うん、いつも通り部屋にいるよー、後で私も行ってもいい?」
「あー、今日はちょっと2人にさせて、遥とはまた今度遊ぼうね」
そう言ってはーいと言って部屋に戻ってく、後でなんかフォローしようかな
私は階段を上って奥の部屋をノックする
「健、入るね」
「おぉ奈々、来たんだ、これやろうぜ」
そう言ってまた対戦ゲームを2人でやる、健の部屋で一番多いのは一緒にゲームしながらのんびりだべることだ
これが好きなんだ、何も考えずにまったりできる、コントローラーを持って適当に動かす、勝ち負けなんて気にしなくてもいい、私の癒しであり情報源でもある
健はゲームをやってる時、無防備になる、だからこそ何でも聞き出せる、多少恥ずかしいことでも
「ねぇ、今日さ、篠田さんと帰ってたよね?」
「ん?篠田?見たのか?」
「うん、帰りに下駄箱辺りで篠田さんと話してるとこ見ちゃった」
「そっか、あいつ篠田って言うのか」
「えっ?知らなかったの?篠田さん、恭平と仲良かったじゃん」
そうだっけと言う辺り、相変わらず女子には興味ないのかな、それとも私みたいに可愛くないから興味ないのかな
私は篠田さんの話しをしてあげた、とは言っても話したことなんて片手で数えれるくらいしかないけど
どうやら話聞いてもあんまり興味はなさそうだった、ゲーム中だからかふーんくらいしか言わない
なんか今日はつまんない、健の部屋はもっとおもしろいはずだ
「はぁちょっと疲れたな、休憩でもするか」
3時間くらいゲームに熱中してた、ようやく休憩が入る、健はおやつを取り出した
その中の1つにポッキーがあった
「ねぇ健、ポッキーゲームでもしようか、ちょうどあるし」
「いやいやいやいや、ダメだって、そんな簡単にしちゃ」
そう言いながら私はポッキーを加えて、あぐらをかいてる健の膝の上に座る
そして上目づかいで見つめる、やっぱり顔が赤い、この反応が見たかった
「ちょっ、これ以上はまずいって」
冗談でも本気で反応してくれる健を見て、満足したので私は膝の上から降りた
「もし、キスでもしちゃったら大変だろう」
「別に健ならいいんだけどね、なんて、じゃあ帰るね」
そう言って健の部屋から出た、私は満足して機嫌がよかった
帰ろうかなとした時、リビングでテレビを見てる遥がいた、帰り際に声をかけてく
「遥っ、じゃあ帰るね」
「あ、奈々姉っお風呂一緒にはいろうよ」
「もぉしょうがないなぁ」
たまにというかちょくちょく遥とはお風呂に入ってトークを繰り返す
健よりも弾むのはやっぱり女同士かなと思う
今日、話したのはやっぱりクラスのこと、遥が中3で受験の話しがメインだった
「ねぇ、お兄ちゃんと何話してたの?」
「えっとね、篠田さんって前に話したじゃん、すごい綺麗な人、その人が健と帰ってたんだけど健は女の子に興味ないのか覚えてなくてね、笑っちゃうよね」
「あぁ確かに、それかお兄ちゃんって奈々姉一筋なのかもよ」
「そう?別に私は何とも思ってないんだけどね、ただ楽だから一緒に居るだけだし」
日が変わるまで、ずっと遥と話していた、お風呂に入りながら話す、この時間は健といるより楽しい
なにより遥のお姉ちゃんでいられるのが嬉しい、お姉ちゃんらしいことはしてないけど奈々姉と呼んでくれるのは遥だけだし、好きなだけ話に付き合ってくれる、良い妹だ




