世界の歴史と4種族
この世界には4つの種族が住んでいる。
平野の人族、大森林のエルフ、……海のタツビト、……山のシカビトの4種族だ。
それぞれ住んでいる地が違うこともあり他種族と接触することは少なかったが、4000年前の魔境に住む魔族との戦争を機に同盟を組むことになった。
それが現在まで残るスキューチュア大同盟である。
同盟が結ばれた際に言語が統一され、多くの技術、知識も4種族間で共有された。
魔族との戦争が終わった後は、今後の産業などの発達を促すための同盟として現在まで続いている。
現在の魔法技術はこのスキューチュア大同盟によって造られた学園都市スキューチュアの学園、つまりは生徒・教師らの研究によって成り立っている。
学園都市スキューチュアでは他にも鍛冶、農業、料理など生活に関わる多くのことが4000年間研究されており、豊かな生活を作り出す最前線となっている。
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以上が『世界の歴史と4種族』の主な内容だ。
4000年前を境に多くの事がスキューチュア大同盟による功績として載せられていた。
読めない文字は統一される前の字体なのかも知れない。
固有名詞の部分に多くあったしそれっぽいな。
「あっ、いた!」
しまった、フルアさんに見つかった。
「もう勝手に2階に上がっちゃダメでしょ」
「「ごめんなさい」」
とりあえず謝っておかないと後が怖い。
「そんなに本が読みたいの?」
「……うん」
「じゃあ子供向けの本を買ってあげるわ、ここの本はまだ難しいでしょう」
うーん、いや、ここの本が読みたいんだけど……
まぁいいか。