オリジナルロボの意地
オリジナル「ほら、充電器。もう電力は溜めてあるからこれ使って補充しろ。」
ネット「ありがと!ちょっと使いすぎちゃって。君って本当に何でも持ってるから助かるよ。」
オリジナル「なんてったってオリジナルだからな!俺すごいだろ!こんな俺を作れる創造主すごいよなー!」
護衛「この性格さえ無ければいいんだが。」
オリジナル「なに嫉妬?仕方ないかぁ、俺って皆に無い機能たっぷりだし。」
旧「多種多様、万能羨マシイ。他・・・ドンナ機能、搭載シテル?」
オリジナル「オイルにドライバーに懐中電灯に鏡に定規だろ?あと飛行機能もあるんだぜ!」
護衛「鏡や定規はともかく飛行機能は珍しいな。難易度が高い上に必要性が低いから搭載ロボは少ないのだが。」
ネット「そうなんだよね。一回飛んでるとこ見てみたいけど、どうせなら天気の良い日にしようか。」
護衛「たしかに。しかし、しばらくは雨が続くそうだからな。見れるとしたら来週か?」
オリジナル「何で来週までの天気がわかるのさ。」
ネット「そりゃあ、僕はこれでも情報管理専門ですし?当然だよね。」
護衛「天候も主の安全に関係するからな。天候情報ぐらいなら私にも搭載されているぞ。」
旧「自分モ、一応。」
オリジナル「なっ!お前にまで!?」
護衛「何だ。お前には搭載されてないのか。」
ネット「ワロス。」
オリジナル「・・・。」
旧「ショック状況ノ模様。」
翌日
オリジナル「天気予報機能を搭載してきたぞ!どうだ!!すごいだろ!」
護衛「わざわざ、搭載してきたのか。」
ネット「た、たかが天気予報なのに。ぷっ。」
オリジナル「何がおかしい!」
護衛「いいや、何もおかしくなど無いと思うぞ。うむうむ。オカシクナイ、オカシクナイ。」
オリジナル「よし、それじゃあ早速使うからよく聞けよ。」
旧「了解。」
オリジナル「今日の昼の天気は晴れだ!!」
護衛「・・・そうだな。今日の天気は晴れだな。正解だ。スゴイナ。」
オリジナル「よっしゃー!」
旧「オメデトウ。」
ネット「僕もう笑うの我慢できなそうなんだけどっ!今日の天気って、今の天気って!」
護衛「我慢だ。ガマンダ。優しく、暖かく見守ってやろうじゃないか。」




