表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い女  作者:
4/13

後ろにいたのは…

ミオの視界に酷く散らかった部屋が飛び込んできた。

(気配の正体はこれか?なんて汚い部屋なんだ…!)

確かに部屋は散らかっていた。

いつもそうだと言われると否定できないが、今日は妙に気にかかる。


ミオは少し考えた。

部屋を片付ける→部屋が綺麗になる→頭がスッキリする→勉強がはかどる→\(^o^)/バンザーイ

一見遠回りの様でも結局これが一番良い方法だわ!

はたから見ると目茶苦茶な論理であるが、1人で納得すると部屋を片付け始めた。


時計の針が9時25分を指した時、ミオはようやく我に返った。

しまった!私何やってるんだろう…。

片付けの途中で久しぶりに発見し、読みふけっていた母校の桜木中学校の卒業アルバムを本棚に戻した。


コンコン!


突然ミオの部屋のドアがノックされた。こんな時間にいったい誰っ?ミオはごわごわとドアを開けた。


そこには…。

母が立っていた。少し怒っている。

「ミオ、帰っているなら言ってよ!悪いんだけど、明日の朝のパン買ってきてくれない?」

「えー!うちいつも和食じゃん。別にないならいいよ、食べないから。」

「良く分からないんだけど、お父さんが急に明日の朝はパンが食べたいって言いだして…。あっ、菓子パンは駄目よ。食パンね、六枚切りの。残りはお小遣いにしていいから。頼んだわよ!」有無を言わせない口調だ。

「分かったよ。あとでコンビニで買ってくるから!」母がまだ何か話していたが、ミオは答えドアを閉めた。


ブルブルブル…ブルブルブル…

ミオのipodtouchが震えている。

LINEだ!見ると、モモからである。「もう〜。忙しいのに」と言いながら返事を返す。まず母の悪口を話すと、さっき見た変わった女の話に移り、夏休みの話などを一通りすると、「じゃ、また明日ね!」というモモの言葉でLINEを終えた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ