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短編:詩&エッセイ

溶けない雪が冷たくて。 [五百文字]

作者: 尖角

雪が降り続ける銀世界。

流した涙は濡れて固まり、

氷となって地面に落ちる。

微かな音が周りに響いて、

俺の気持ちを切なくさせる。


振り続けた雪は 俺の心に積み重なる。

そこで奏でられる音は 重低音だけ。

それは 誰の耳にも届かない微かな音量。

君はもういないから 高音聞こえず。

昔 歌っていた曲が 懐かしくって。


君を傍で感じることのできた昔は、

俺の心に雪は積もってなどいなかった。

君がいなくなって 君の温もりがなくなって、

それから俺の心には 雪が積もるようになった。

真っ白だった君の存在が今は見えなくって。


雪を溶かした温かさは、

俺等の想いも溶かしていたのか?

大事だった君は今何処に?

今も大事だけど 全ては過去で。

戻りたいけど 終わっているから。


ずっとずっと一緒だった。

俺の記憶に残っているのは君の存在だけ。

思い返せば いつも君は俺の隣にいてくれた。

何があっても俺達は一緒にいて時間を共有しあった。

だけど 今は離れ離れで何処にいるかもわからないなんて。


今だって 目を閉じれば君が隣にいる。

それは 君の存在が大きかったということで。

ごめんね 大切にしてあげられなくて。

ありがとね 今まで俺の傍にいてくれて。

さよならだね 大事な大事な愛しい君という存在よ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 好きな人と会えない気持ちが積もる様子を雪で表現するなんて、とてもロマンチックですね。上級のテクニックだと思います。
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