開幕
ボンボンレース当日になった。
特に妨害などにも手を煩わせることもなく、主人公のロージたちもゴリゴリ成長したので順風満帆といったところだ。
あとは流れに身を任せるだけだ。
『第325回ボンボンレースまもなく開幕です! 今年は粒揃いで大変盛り上がることが期待されています! 解説は私こと広報部のスピーシア! 泣く子も黙る鬼教官──魔人操術講師のゴリボイ教諭! 若干11歳で魔人を撃退し、魔人の大群を単騎でそうとする生きる伝説──学園長のボンボン教諭! 以上の三名でお送りさせて頂きます!』
俺に任せられた仕事も大したものでもなく、ああだこうだとヤジを飛ばすようなものだけだしな。
『うむん!? なんたることか!! あの流麗たる動き! 何者か!』
そんなふうに軽く構えていると隣でゴリボイがでかい声をあげて一つの魔人の集団を指差した。
見るとスタート地点で準備運動をする一団の中にやたら動きが流麗──くねくねしている奴らがいた。
ロージたちである。
操縦をカンストしすぎてゴテゴテの巨大ロボットが生物のように動く様はひどく奇怪だ。
テクニカルすぎてキモい。
まさか準備運動をしてこんなふうになるとは。
『あ、あれは!? 学園長の手ほどきをしていた一年特選クラスの生徒たちです! あの流麗さもはや準備運動の域ではありません! あれは一体何なんでしょうか!?』
いや知らん。




