特別講師
「本当にいいんですか?」
「ええ、教えを乞う教え子を無碍にする理由はありません。ロージなら何かよからぬ事をする前に止めてくれると信じてますしね」
タイラーも纏めて教えることにし、ロージが心配そうな声をあげる。
最近貴族のヘイトも高いので下手に刺激するのもダメだからな。
これ以上本来ロージに行くはずだったヘイトを俺の方に向けたくないからな。
「先生……俺頑張ります」
口から出たお世辞だったがロージが感激したような声をあげる。
変に好感度が上がっている気がするな。
上がった方がいいものではあるが男は嬉しくないな。
「あ、あの方は例の!?」
そんなことを考えているとアリシアが声を上げた。
見ると今日呼んだ特別講師であるマーリンがこちらに歩いてくるのが見えた。
「おいおい、平民のガキか。迷子になってんじゃねえよ。ささっと失せ……ぎゃあああ!」
「目上の態度がなっとらん!」
自分より格下が来たと思ってタイラーがしゃしゃっていたが見るも無惨に風魔法で吹っ飛ばされると地面に突っ込んだ。
「なんだあの子は?」
「これから特別講師として君たちに教鞭を取ってくださる。マーリンです。態度によってはああなるので、失礼のないようにお願いします」
思ったよりも随分派手な登場になったがロージたちにマーリンを紹介しておく。
100でタイラーが悪いので悪い印象は持っていないだろう。
タイラーは勝手に復活するだろうとしてさて特訓を始めるか。




