GT
『お前奴隷確定な』
魔人同士で戦うとことになり、ロージとタイラーが模擬戦用の機体に乗ると勝利を確信しているだろうタイラーがそう宣言してきた。
周りのマウントとアリシアはどれだけ成長しているかも知らずにイキって哀れなものだなと思っているがロージは額に汗を流す。
前回初の魔人操縦訓練でロージより余程達者にタイラーが魔人を操縦するのを見ているので、タイラーがロージには格上のように思えてならなかった。
実際はマウントの訓練とアリシアのスパルタによって超強化されているのでタイラーは足元には及ばない実力を持っているおり、杞憂ではあるのだが。
「準備万端のようですね。では始め」
『一発でKOだ! 喰らえオラ! 『火よ 我が前に顕現し 初声を上げよ ファイヤーボール』」
緊張の中でロージが待っているとついにマウントによって戦いの始まりの合図がなされ、タイラーが火魔法のファイヤーボールの詠唱して、火球を飛ばしてきた。
昨日のアスレチックコースの修行で感覚がバグっているロージは内心で「うん、遅い?」とファイヤーボールの遅さに驚きつつも軽々と避け、タイラーに距離を詰める。
『なに!? 避けた上に距離を……ぎゃあああああ!』
接近戦はまた別かと思いつつ、ロージが反撃を覚悟しつつ、魔人の兵装の刃の潰された模擬戦用サーベルで攻撃するとタイラーは反応もできずに吹っ飛んだ。
タイラーは叫び声を上げるとコクピット内が揺れたことで頭をぶつけ、気を失った。
「10、9、8、7──」
ロージが警戒して倒れたタイラーの魔人を前にしても構えを崩さずにいるとダウン状態が継続されたためにマウントがカウントに入った。
「1、0! ロージの勝利です」
「勝った? 俺強くなったのか」
噛ませが主人公に負けるのは当たり前だよなと思いつつマウントがカウントを終えると、ロージは勝ったことに驚きつつ、実力の伸びを実感した。
「学園長、一日で英才教育を受けてるタイラーに勝つレベルまでに。魔人操縦の実力だけじゃなくて教育も一流なのか」
教育の腕まで認めたことでロージの眼差しは興味から尊敬するものに変わった。
「グレートティーチャーと呼ばれていることだけのことはあるな。感謝しますGT!」
平民の生徒の間で呼ばれているマウントの愛称で呼ぶと感謝の言葉をマウントに伝える。
「ロージ、次GTと呼んだらしばきます」
マウントはGTは鳥山先生ごめんなさいのイメージが強く、気に入ってないためキレるとお互いを奴隷にすることを賭けた決闘は終わった。




