怪しすぎる
「妖しいです。どう思いますかロージ?」
「妖しい。昨日まで興味もなさそうだったし、先生と話すときにあからさまに緊張していたからな」
放課後、魔人の操縦訓練に行く道すがら、アリシアとロージはタイラーの行いについて話し合っていた。
前回ロージがタイラーから酷い仕打ちを受け、邪視していることもあるし、タイラーが真っ黒であることも手伝い、タイラーを怪しいと思う気持ちがほぼ確信にまで至っていた。
「ロージ、彼の動向には気をつけましょう。やましい事を企んでいるでしょうから」
「だな。まあ手出されたばっかりだから嫌でも気になるけど」
アリシアたちの疑いで現在濃厚なのが、前回に引き続きロージに対するちょっかいだ。
タイラーの印象からしてプライドが高いので懲らしめられても諦めきれていないイメージが濃く、マウントに感知されない方法で妨害だったり、足を引っ張ろうとしていることが考えられた。
「よ、よお! 今日からよろしく頼むぜ!」
「白々しいですよタイラー。ロージに近づかないでください」
「っ!? アリシア様、何のことですか? ただ親睦を深めようと」
「どうしたんですか?」
白々しい態度をとるタイラーにアリシアが離れるように言うとタイラーが食い下がり始めるとその様子を見咎めたマウントがやってきた。




