気になる人物
「流石に厳しくし過ぎました」
王族専用に設れた寮の大きな湯船にアリシアは浸かると姉のレーナに煽られ焦っていたとはいえロージに酷いことをしたと反省した。
本人は最後は元気な感じになっていたがアリシアには自分自身の行いが許せなかった。
労いと謝罪のために重症も立ち所に治り、疲労をも回復させる王族専用の高級ポーション「ロイヤルポーション」を持ってロージの元にアリシアは向かう。
「む?」
男子寮のロージの部屋前に行くとツナギ姿のボンキュボンのダイナマイトボディの金髪美女──ユーデリカが居たので思わずアリシアは驚いた。
異性から見て魅力的な女性が目をかけている男の近くにいる。
あまりいい状況とは思えなかった。
「何をしてらしゃるんです?」
「ああ、ここの人の友達? いや気になってる人がここに入っちゃったから聞き耳立ててるんだよ」
「気になる人がここに入った?」
「あーあダメダメ! 入ると警戒心高いからミユキさん出てちゃうから」
「ミユキ……」
女を部屋に上げているとすれば一大事なので中を開けて確認しようと思うとユーデリカから思いがけない人間の名前を言われ、困惑する。
ミユキといえば確か昔から学園長の護衛と秘書を務めている人間のはずだが、そんな人がなぜロージと接触を。
実物を見たいことはあるがとてもではないが生徒を摘み食いするような淫らな人物には思えない。
「ミユキさんの超絶技術で作られた体の秘密がわかりそうだから。静かにしてて」
「……」
とりあえず情報を得るためにユーデリカとともに聞き耳を立てることにした。




