暗躍
「終わりました……」
「力がついた気がする」
夜遅くなるとアスレチックコースで修行させていたアリシアとロージが戻ってきた。
疲労困憊になったアリシアとは異なり、ロージは調子が良いようで血色が良くなっている。
アリシアは頑丈なだけの一般人だと言うのに少し酷いことをしたな。
「よく頑張りましたね。明日から個々に合わせたメニューをやってもらうのでゆっくり休んでください」
「はい……」
「オス!」
このままこのヘタレドMと一緒のトレーニングを受けさせるとこの世界の良心たるアリシア様がご臨終するのでトレーニングを分けることを伝えると解散する。
「学園長ご報告です。モビーディック家の者たちがコース上に魔法陣を設置しているようです」
そうすると入れ替わりにミユキさんがコース上に印の成された地図を渡してきた。
「ありがとうございますミユキさん」
こいつはどこぞのソシャゲと同じで雑魚呼びの魔法陣を仕掛けるのが好きなのでこの印のところに魔人が殺到すると思っていいだろう。
障害物が用意してあるところに魔法陣を配置しており、対処しづらいところを選んでいるあたり性格の悪さが滲みているな。
ここのポイントを集中的に強化して、悪魔改造したロージでもぶつけてやるか。
「設置地点の映像も常時確認できますのでどうぞご確認下さい」
ミユキさんはそういうとディスプレイに現地を映像を映し出した。
流石ミユキさんだ。
仕事が早い。
『うむ。これは……』
映像を確認するとマーリン──徘徊老人の姿が映っていた。




