朝チュン
チュンチュン。
「朝か。うん?」
鳥に起こされると妙に柔かい感触が手に触れた。
何事かと確認するとすぐ横にマッパの赤ババアがいた。
ニヤニヤしているので碌でもないことを考えてこのことをしているのがありありと伝わってくる。
「既成事実ができたな」
予感が的中したな。
既成事実のハードルが低いな。
パイタッチ一回なんて。
イラッとするので揉んどくか。
「あん♡ っ!? 貴様! 婚前にこれ以上は許さん!」
赤ババアは意外にも嬌声を上げると揉まれるとは思ってもいなかったようでびっくりしたような顔をしてシーツで裸体を隠しつつ距離を取る。
誰得だ。
「しませんよ。朝からひどい挨拶だったので今のはそのお返しです」
「ひどいだと……。いいことを聞いたな。忘られぬよう刻みつけてやろう」
文句を言うと赤ババアは一瞬傷ついた顔をした後に、ショックで平静を取り戻したのかニヤニヤしつつ、首筋にキスマークを刻みつけてきた。
鏡で確認できないが確実にくっきり後が残ったな。
赤ババアのものなので全く嬉しくない。
後で塗料でも隠滅しよう。
「ふふふ。私はもう行く。そこで余韻に浸っているといい」
赤ババアは満足したようで手を叩くとメイドたちが駆けつけてきて、こちらから赤ババアの姿を隠しつつ、早着替えをする。
いつもの状態に戻ると赤ババアは流し目を送りながら退出していた。
とんでもない朝だ。




