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魔王
学園で魔王と呼ばれる者──ネオリリスは地下基地内に収められた同胞の遺骸に祈りを捧げるとその場を離れる。
もう同胞たちは長い年月で魂が摩耗し人としての意識は残っていなかった。
やっと安らかに眠れる。
人を名乗り、歴史を改竄したときは魔人たちを滅ぼす寸前で思いとどまったことを後悔したが、やはり正しかった。
介錯と機械の体に改造する過程で生殖能力を失った自分達の代わりに人の生きた証を語り継ぐ証人として魔人は必要だ。
「選択が正しかったことを証明して」
学園長室に入るとベッドで眠るマウントにリリスはそう語り掛けた。




