テストパイロット
魔人の群れに7連魔導砲システムを起動する。
7属性──火、水、土、風、雷、光、闇の属性が割り振られた各部砲塔に増幅された魔力が流れ、七つの極太ビームが発射される。
魔物たちに着弾すると即消し飛んでいく。
全部の属性が入ってるので一つの属性に耐性があろうと他の属性が刺さるため一瞬で解ける。
全属性耐性を持つ野良の魔人などいないからな。
新しく開発された兵装だが使い心地は抜群だ。
魔力を注ぐだけでいいので魔法のように変換で生じる魔力損耗もゼロなので見た目ほど魔力の消費も激しくない。
「半分解けたな。危ないな。横にスライドして全滅したら他の兵装のデータが取れんところだった。7連はここらへんにして他のを使うか」
まだまだあるがこの調子で行くと試せる兵装はあと一つくらいか。
遠距離はまがいなりにもとれたので次は近接を試すか。
サイドアームと両腕を操作して4つの剣──試作剣56号を抜くと上級火魔法「イフリートアーム」で火のエンチャントを掛けて手首を回転させて回転剣にすると魔人の群れに飛び込む。
「すげえ。扇風機みたいだな」
赤熱する回転剣に切り刻まれ、バラバラになる魔人を見ながらそんな感想が出ると遠くで魔法を発動する魔人の姿が見えた。
「避けれるけど耐久データも欲しいからな。このまま受けるか」
カマキリ型の魔人──ネオサイスが発動したカマイタチを受けると装甲を流れるように解けた。
何事かと周囲を確認するとカマイタチが背後で再構築されて魔人を切り刻むのが見えた。
「魔法がすり抜けてるな。この装甲魔法を完全に無力化できるのか。追加で凄まじいもん開発してるな。あ、やべ」
感心していると魔人たちが物量で圧そうとしているのか、こちらに殺到してきてあれよあれよとバラバラになっていく。
「もうちょっと他の兵装も使いたかったんだがな」
ああ勿体無いと思うと殺到する魔人が途絶え、バラバラになった残骸だけが周りには見えた。
「他にはいるわけないよな」
周囲を確認するが当たり前のようにおかわりはない。
襲ってきた魔人は全滅してしまった。




