操縦教練
「では魔人操縦の教練を始めたいと思います」
赤ババアを使うことで後顧の憂いも立てたので教練を始める。
反抗的なタイラーも素直に言うことも聞いてるので順風満帆と言ってもいい。
唯一の問題は赤ババアが優雅に茶を飲みながら見学をしているところだろう。
こいつがいるところでは大体事件が起きるからな。
「まずは歩行から。肉体を使ってる時とは感覚が違うのでまずはゆっくり動かしてみましょう」
指示を出すとギクシャクしながらも動かし始めた。
VRがあるので脳波で動くと言うのに抵抗は全くなかったがいきなり自分の意思通りに動くと言われておっかなびっくりという感じのようだ。
ケガをされても敵わんので今日はこのまま基本動作だけ繰り返して慣らすくらいにしとくか。
『先生、あれは……』
割と平和にいけそうかと思うとアリシアが声を上げた。
何事かと思い、視線の先を追うと土煙を上げながらこちらに進軍してくる魔人の大群の姿が見えた。
やっぱりかと思い、赤ババアの方を見ると茶を置いて口元を扇子で隠していた。
こいつの仕業かは断定はできないが何やら訳知りらしいのは確かそうだ。
ま、この程度ならミサイルを飛ばせば済むが、テストパイロットを頼まれた手前ユーデリカのためにも12号の戦闘データは取りたいからな。
いっちょやってみるか。




