ドナドナマロン
「これはこれは学園長、姉上。何でおじゃるかな?」
マロンのとこに行くとダラダラと汗を流しながら交互に俺と赤ババアを見る。
頻度的に赤ババアの方が多いのは赤ババアが敵には容赦ないのと、王族であろうとしょっぴける権力を持っているのが原因だろう。
ケツを拭かせるために連れてきた甲斐があったな。
「……」
「ヒッ!」
赤ババアは弄ぶ気満々なようでニヤニヤしながら無言で見つめ始め、赤ババアの邪気を浴びたマロンが震え上がった。
追い詰めた獲物を弄ぶとか野生の猫かこいつは。
これ以上マロンの小物ムーブを見ても面白くないのでささっとしょっぴくか。
「マロン殿下、魔人扇動の嫌疑がかかっています。レーナと一緒にご同行願えますか」
「吾輩に嫌疑とな!? これは如何様におじゃるか!?」
「フフフ」
『明日の初回の魔人操縦教練で模擬戦仕様ではなく本物の魔人をぶつけてやるでおじゃる! アリシアが絶望する様が楽しみでおじゃるよ!』
「そ、それは! おじゃあ!!」
俺がお縄に付くように催促すると赤ババアが俺から水晶をかさらって、とぼけるマロンにトドメを刺した。
赤ババアの実に面白そうなニヤケ面を見るに大満足のようだ。
「これは何かの陰謀でおじゃる!!」
「陰謀を企てたのは貴様だろう。ネズミが。ずっとお前は王族には相応しくないと思っていた。ここで処分してやるのは姉としての慈悲だ。感謝するがいい。フハハハハハ!!」
マロンが悪あがきをすると赤ババアが高笑いをし、赤ババアの私兵たちが部屋に突入してきた。
そろそろマロンとはお別れのようだ。
「離してたもれ〜!!」
マロンは苦境な騎士たちに脇を固められ、ドナドナされていった。
悪は滅びたな。




