BBAフラグ
「まあ良い。英雄色を好むと言う。貴様の働きに免じてその浮気、許そう」
「うっ!」
扇子で口元を隠すとサイドの屈強な男を揉み始めた。
赤ババアにはモラルなどという言葉が適用されないことを思い出した。
わざわざ俺のところに来たということは何か用があるということだが何の用だろうか。
「お久しぶりですね。今回はなんのご用があったんですか」
「何主人の仕事ぶりを久しぶりに見たくなっただけだ」
用を訪ねたところ、赤ババアがルンルンで返事をしてくる。
いくら何でも怪し過ぎる。
碌なもんでもないことが起きるフラグビンビンだ。
「大事な人の様子は確認したくなっちゃうもんね。二人ともラブラブだね。もう妬けちゃうよ……。タハハハ……」
「フフフ、良いことを言うではないか小娘」
ユーデリカが赤ババアの戯言に騙されて、負けヒロインムーブをかまし始めた。
タハハじゃないよ。
やめて、諦めないで。
その人、ヒロインの一人でもない上に婚約破棄するつもりだから。
こんな邪悪な奴とラブラブだったら世も末だから。
「それは気合いを入れなければいけませんね。では仕事がありますのでこれで。じゃあ、ユーデリカまたな」
とりあえず赤ババアがいる領域から離脱して、赤ババアが好きそうな厄種がないかどうか探すか。
確実に何か起きているはずなのでそう手間ではないはずだ。
「じゃあまたね! 乗り心地教えてね!」
「聡いやつだ。すぐ気づくとは。やはりいいぞ貴様」
足早にその場から去るとユーデリカの元気な声と赤ババアの舌なめずりが聞こえた。




