修羅場
「十二号機完成したよ! 昨日ぶりだね、マウント!」
ゲームではちょっとダウナーで冷たい感じのユーデリカだったがゲームとは違い明るい性格に成長し、魔人造りの腕はゲーム終盤以上になっている。
ゲーム終盤では終盤の超巨大や多重武装などの複雑な魔人の整備、武器の新造に対して今は魔人や武器の新造、整備までできることを考えれば終盤以上というよりも次元が違うレベルに達しているような気がしないでもない。
「オス、昨日ぶり! 先週から設計開始してもうか。 どんどん作るスピード上がってんな」
可能性の獣ぷりは衰えないようで日々進化しているのを感じる。
マーリンと抱き合わせたり、俺が平民に対しての処遇を改善したのもあるがこうもユーデリカにプラスに働くとは思わなかった。
「大袈裟だよ! この! この!」
ユーデリカは褒められて満更でもなかったのでヘッドロックの真似をしてきて、でかい胸を押し付けてくる。
精神は体に影響するとは言うがゲームより幾分発育がよくなっているだけに後頭部全て包まれるくらいには存在感がある。
息子が反応しそうになるのでゆるいヘッドロックを抜ける。
「大袈裟じゃないだろ。ユーデリカより魔人を自在に製造できる人間はいないしな。せっかくだし、明日の特選クラスの初乗りでテストパイロットしてやるよ」
「マウント!」
テストパイロットをすることを申し出ると今日は完成してご機嫌らしくもう一度戯れて来そうになるとユーデリカが目を見開いてステイした。
何事かと思うと屈強な騎士二人を連れた赤ババア──婚約者のレーナが扇子を仰ぎながらこっちを見ているのが見えた。
「来年に婚姻を控えた許嫁がありながら浮気か。いいご身分だな旦那様」
あかん、修羅場か。




