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おじゃる
「おじゃあ!? 吾輩の貯金箱が使えないでおじゃるか?」
「はい、マロン殿下。イキリ侯爵家からの支援が取り消しになりました。なにやら収入源が魔人の襲撃にあったとかで」
「なんというタイミングでおじゃるか! これからボンボン領で遊興をしようと思っていたというのに!」
第二王子マロン・キングスファミリーは高級ソファの上で癇癪を起こしてジタバタすると立ち上がった。
「陰謀じゃ! 吾輩と敵対する何者かが、吾輩を陥れるために魔人を刺激したに違いないでおじゃる!」
「おしゃる通りでございます殿下。殿下の掲げる貴族主義に反対する第三王女の仕業ではないかと」
「生意気にも次期国王になれる目もないアリシアなどが我輩に刃向かうなど許せんでおじゃる!」
近くにいた取り巻きであるコシキン伯爵がそういうとマロンは気炎を吐いて、アリシアに狙いを定めた。




