ネオサーペント狩り
「エレベーターの駆動部に魔人の素材がいるとはな。そういえばこの世界割と色んなところに魔人の素材がいたか」
今着々と再建作業が進み、増築している地下基地含め7割まで済んだ。
目の上のたん瘤であるエレベーターが完成できれば一気に再建が進み、1ヶ月以内再建作業ができるらしい。
現在は先日赤ババアの報酬として届けられた最新鋭魔人『セイヴァー』に乗って、ボンボン領の隣に魔人領に向かっている。
モブ魔人の隊長機仕様であるがやはり模擬戦用の型落ち機体である『パラディン』より使い勝手がいい。
前回の倍以上のスピードで動けている。
「これならネオサーペント3体だし楽勝だな」
魔法も使えない上に、やることといえば体縦横するノコギリをフル稼働させて突進してくるだけの雑魚だ。
追い込まれてオーバーリミット──ブチギレても突進しかできないので対して脅威にもならない。
前回のネオオークよりも弱い。
「いるなあ。5体くらいか」
ボンボン領から10メートルほど離れた地点──魔人領の全身に鋸が走る上半身が人型、下半身が蛇の巨大ロボットが地面を蠢いているのが見えた。
教会謹製の魔人に忌避感を持たせる結界がうまいこと効いているおかげでボンボン領内には一ミリも入っていないので領内のことは全く気にしなくていい。
「早速無詠唱で上級が解放されたし使ってみるか。くらえ!」
『あらやだあ!』『特売逃しちゃったじゃない!』『お客さん、まずいですよ!』『横入りしてんじゃねえ!』『半額競争に勝たねば!』
魔人領に入ると出会いがしらに無詠唱の上級風魔法『ガルーダダンス』で竜巻を起こして5体打ち上がらせる。
譫言を言いながら鋸をフル稼働させたネオサーペントたちが竜巻の中でお互いにぶつかり合って身を削り始める。
「どれくらいやれるかな」
威力確認のために黙って見守っていると3体がバラバラになって戦闘不能になり、残りの2体が手、尻尾が欠けた状態で落ちてきた。
『半額!』『特売!』
残った2体は排熱器官を剥き出しにしてオーバーリミット状態になると、タイミングはずれつつも挟み撃ちするような形で突進を仕掛けてくる。
魔法を仕掛けるにも狙いがつけ難いので物理で対応することにする。
「よっと!」
『もうねえじゃねえか!』『波に乗れなかった!』
先に迫ってきた方の鋸で走っていない横面を蹴って進行方向を反対側のネオサーペントとぶつかるようにすると見事にお互いの頭を鋸で飛ばして沈黙した。




