とんとん拍子
「万事ヨシ」
計画を伝えた時もその後も万事問題なく作業が進んでいる。
と言うのも再興業者同士の相性が良かったからだ。
『ドカタ』の方は作業スピードは早いが技術的に拙い部分や段取りの粗がある一方で『アッタマーデッカー』は技術と段取りが巧みな一方で作業スピードが遅い。
うまい具合に長所と短所が噛み合っていたのだ。
やはり数は力か。
数が多ければ多いほど効率的に物を回せる。
「小僧、地下空洞の作成は今終わったぞ」
頼んでいた男のロマン──地下基地の下地が出来たことをマーリンが伝えてきた。
流石に主人公の師匠役のレジェンドは仕事が早い。
地下基地あるあるの超長いエレベーターとか作る都合で面積が地上の学園の2倍になってしまっているがそれを一日で作れるとは良い意味での誤算だ。
元の世界の工事看板でトンネル工事に半年とか見たことがあるので魔法を使えどクソデカ地下空間を掘るには最低でも半年くらいかかると思っていたからな。
「む。地上もあまり進んでおらんではないか。手を貸してやるか」
お礼でも言っておくかと思うとマーリンはゴーレムを大量生成して方々へと派遣していく。
ゴーレムたちが単純な肉体労働を手伝い始め、さらに作業効率が上がった。
こいつ有能すぎるな。
「ではユーデリカのとこに行ってくるわ」
「何から何までありがとうございます」
「構わん。どうせ暇をしていたところだし、お主は生徒としても優秀じゃからな。また何かあれば言うがいい」
礼を言うと瞬間移動したのか一瞬でマーリンは姿を消す。
ムーブがイケメンすぎるな。
このゲームの主人公もうこいつでいいだろ。
「すいません。地下基地の下地が出来たので地下基地の方ももう作業してもらえます」
「本当ですか? もう……!? 完了しているということであれば作業に出向かせていただきます!!」
再建業者の詰所に行って地下基地もokだと伝えると再建業者連中が地下の現場に傾れ込んでいく。
疲れ知らずだなこいつら。




