シゴデキ
「この者たちは10年に渡り、着服したばかりかボンボン家の名を借りて乱暴狼藉を働いておった!」
ジジイを起こした後に二人が元コックとメイドたちと紹介された後、別邸に到着すると庭で派手処刑が敢行されそうになっていた。
物理的な懲戒免職の瞬間を目撃させられるのはグロいから勘弁して欲しいな。
「流石にやることはやってても処刑はやりすぎでは金の工面と市中引き回しで勘弁してあげるべきだと思います」
「そうじゃの。儂の身から出た錆である以上、その程度で手打ちにするか。おい、貴様、この者らを市中一周引き回して来い」
「は!」
「やめ……ぎゃああああああ!」「ひぎぃぃぃぃ!」
スゲエ、リアル市中引き回しだ。
ケツがやばいことになりそうだな。
まあどうせカスなので気にしてもしょうがないか。
別邸に来るたびにこいつらが引きずられていくことを思い出しそうなインパクトだな。
「ご領主様、お帰りなさいませ。狼藉者処分は完了ということでよろしいですかな」
「うむ。コックマンとメイドリアンを今から復任させることにした。二人に早速仕事に組み込め」
「承知しました。旦那様」
シゴデキそうな老執事が確認するとジジイが連れてきた二人を連れていくように言うと二人が消えた。
パーティーメンバーが二人消えましたね。
残るはミユキさん、ジジイ、俺。
若干ミユキさんとジジイが険悪そうな雰囲気を出しているので居心地が悪いな。
「再建を担当すると言っている土建屋たちが来たので客人としてもてなしおります。旦那様」
老執事と雰囲気の似た若い執事がそう伝えるとジジイが目を剥いた。
こっちでお願いしたのは明日なのでこれは何だと思うとミユキさんが眼鏡を光らせた。
「私の方で手配したものです。二度手間になってしまったようであれば戻しますが?」
「とんでもないです。人手はあればあるほどいいですから」
「ありがとうございます学園長。ゴージャス老、これはお返しします」
相変わらず気がきく人だなミユキさんは。
こちらの二手三手は先を見て動いてくれている。
今も何も言わずとももう帳簿を見なくていいことを察して、頼んでいた帳簿をジジイに戻している。




