早くなんとかしないと
「ゲース!! ゲスゲス! ゲース! ゲスゲス!!!」
最後のアジトを地道に尋問して見つけ出し、中に突入すると高笑いする声が聞こえてきた。
見上げるとやはりというか転生初日に賄賂を渡してきたおっさん──ゲースがいた。
アジトのボスの名前がゲス・ゲースとか言ったのでもしやと思ったが思い切りだな。
「報告は上がってきてるでゲス! よくもノコノコとやってきたなでゲスな! セレブと同じで平民とかいう使い捨ての生ゴミのためでゲスかあ! 親子揃ってバカでゲスぅ!」
「本性表したわね! このゲス野郎!」
ゲースは前みたいな敬語ではなく、内心を剥き出しにして明け透けな口調でしゃべっている。
名前のせいか妙にしっくりくるなこいつ。
マウントの親のことは知らんのでなんも思わんが煽られてること自体はむかつくな。
「メルゥ! メルゥ!」
「愛らしい声でパパを呼ぶでゲスなあ! この上品な肌触り! 本当に私にぴったりなペットゲス!」
「メルぅぅゥッゥウ!!」
「お前の仕業か!」
さてどう調理してやろうかと思うと脇から羊なのか、豚なのかわからない生物──マーリンの相棒のメイポンが現れたかと思うと、ゲースの顎鬚を押し付けられて苦悶の声を上げた。
やりたい放題かこいつ。
早くなんとかしないと。




