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プロローグの時書き忘れたのですが
今日で2025年終わりですね
みなさま、よいお年を
「いきなり何?」
「何って護衛の依頼だけど」
「まずはどこまで護衛すればいいのかとか値段交渉から入るのがセオリーでしょ」
その言い方で「はいそうですか」って受け入れる冒険者いると思ってんの?
と今度は不機嫌を顔に出して言うアキ
「あら失礼、私はシュネー。
シュネー・テフラ。見ての通りか弱い一般市民。
場所は国際ギルドのある国<フライハイト>値段の糸目は付けないわ」
あの問題パーティーやりこめてしかもあのあのアキに臆せず話しかけといてか弱い一般市民は無理がある。と、小心者だが好奇心旺盛な受付嬢は思った。フードを被っているが隠し切れない銀髪に青眼の絶世の美少女な外見。小柄だが出るとこ出てるスタイル。そして質素だがよく見ると上質そうな洋服。
「(訳ありの貴族さまっぽすぎる!)」
<テフラ>なんて家名は聞いたことないが恐らく偽名。多分絶対そう!
「(さっきまでモブロのパーティーの餌食になりそうだったのに、いきなり雰囲気変わったしなにこれ2人とも怖すぎ帰りたい)」
モブロとはシュネーに言い寄っていた剣士のことだ。受付嬢のいう餌食という言葉の通り、そしてシュネーの予想通りモブロたちのパーティーは悪質で好色なメンバーが集まった最悪なパーティー。だがいくら悪事を働こうともギルドが黙認している理由はリーダーのモブロ含めメンバーの全員が貴族だからだ。この国では貴族の権威が高い、故に平民は逆らえず絶対服従、一度被害に遭った女性の父親がモブロたちを訴えようとしたが結果は惨敗、この国にはいられなくなった。以降、モブロたちに意見するものも逆らうものはいない。受付嬢も同じ女性として心を痛めつつ被害に遭う者たちを見て見ぬ振りをした。それがギルドマスターの指示だったし自分にも生活がある、自分の稼ぎがなければ家族が路頭に迷う、いつかの被害者家族のように村八分に遭って国を追放される。
息苦しくても安定した生活を送るには現状を飲み込むほかなかった。
だがそんなときにフラッと現れたB級ソロの剣士の冒険者<アキ・クロセ>
彼女は別格だった。ソロであるにも関わらず傷一つ負わず任務を熟しどんな鍛錬を積んだのか軽々とだが重たい一撃を放つ剣術とそれを補助するためのスキルの使い方。この国の出身でないせいか、貴族に媚び諂わず誰に対しても冷たい態度と自分の意見を曲げず意思をを貫きどんな暴言吐かれようが無理難題を押し付けられようが流し、難題をクリアしてしまう実力。そして周囲の視線を集めるが決して寄せ付けない冷たい美貌。受付嬢はアキを怖がりながらもアキに憧れておりビビりながらも根気強く話しかけ、アキがやりやすい任務を割り振った。そして彼女が唯一アキとまともに会話できる受付嬢となったためギルドマスターに無理難題押し付けられたのである。
曰く「ソロではなくパーティーを組ませて自由を奪え」
曰く「等級を上げて貴族からの任務を受けさせ繋がりを持たせろ」
曰く「国専属にして周辺国への牽制と象徴に使え」
クソである。クソな提案すぎる。
だがしかしギルドマスターは貴族ではないが受付嬢以上に小心者で姑息でがめついためこの条件を曲げることはなかった。これをクリアすれば給料を上げてやろう。もらえる給料だけが生き甲斐の受付嬢は飛びついた。だが正気に戻って内心断固拒否、ダメもとで実行、予想通り全却下。
この世はクソだ。と家で安酒を飲みながら愚痴った、自分に
そしてアキとは別ベクトルで規格外の行動をとったこの<シュネー・テフラ>とかいうどう見ても貴族関連の綺麗すぎて目が痛くなりそうな美少女の登場。最初はいつものようにモブロたちの手にかかるのだと、かわいそうだなと思いながら聞き耳を立てていた、せめて被害に遭った後アフターケアで何かできないか頭の片隅で考えながら。いつも通りアキにご執心の弓兵が来てそれを無視しながら自分と会話する光景を見ていたシュネーは態度を180℃変えた。鋭く強気に振る舞いモブロとアキを口説く弓兵をあっというまに黙らせた。
まるで別人のように
いや、もしかして
「(これが素だろ)」
だって振る舞いが自然すぎる。
日常的にこの態度でないとこの威厳は出ない
受付嬢は対人の仕事をやっているだけあって観察力はあった、ので最初が猫を被っていただけなのだと確信していた。そして現在気の強い美人2人が舌戦を繰り広げている。よりにもよって自分の傍で。
「(頼むからよそでやってほしい)」
それを口に出せるはずもなく受付嬢は再度項垂れた
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「フライハイト?ここからじゃ距離がある、金に糸目は付けないってあんた破産するき?」
フライハイトはこの国から馬車で2週間はかかる距離にある国だ。
自由を謳う国で今いる国のように貴族が横暴することはなく身分、種族関係なく様々な者たちが平等に自由に暮らす平和な国。冒険者ギルドを創設した国でもありその本部があることでも有名な場所だ。
だがアキが言うように今いる国からは距離がありソロとはいえBランクのアキを雇うのは高額になる。
しかしシュネーはそれがどうしたと言わんばかりに首を傾げる
「払える自信があるから、そう言っているのだけど?」
それに、とシュネーは話を続ける
「あなたはこのドブみたいな国を出たい、今すぐにでも、ただあなたは凄腕の冒険者でギルドや国上層部の勧誘が絶えない、さっきみたいなドブ男にも絡まれる、それでも今までこの国を離れなかったのは旅費を稼ぐため、しかも隣国じゃなくてなるべくこの国から離れた場所に行きたいから資金を稼ぐために仕方なくここに滞在していた、違うかしら?」
ドブって、と仮にも故郷をドブ扱いされた受付嬢が涙目になる
アキはというと図星なのか黙ってシュネーを見つめていた
「フライハイトはこの国から馬車で2週間はかかる遠い場所。しかもあの国は自由の国、真偽は別にして確実なのはこの国じゃ偉ぶってるドブ貴族共の権威は生ゴミに等しいレベルで通用しない。遠くへ逃げれるうえにあなたは私という財布から多額の逃亡資金を得られる。私は目的地へ安全にたどり着ける。win-winな取引だと思うのだけど」
それに
「例え実力に自信がないとしても、ある程度の自衛ならできるわ」
言いながらシュネーはアキと受付嬢の後ろから矢をつがえた件の弓兵に向って魔法を放った。
的を絞った小さな、だが鋭い氷柱が弓を構える腕を貫いた。悲鳴を上げて這い蹲る弓兵、続いて自分の視覚から大剣を振り下ろそうとするモブロの足元と武器を握る手を凍らせ行動不能にする。
「実力に自信がないって」
残りの魔法使いとタンクがいつもまにか散らばって攻撃態勢に入っている
「誰に向かって言ってんの」
が、何もできないままアキに2人とも昏倒させられた
「そこまで言われちゃ受けるしかないね」
「あら、ようやく決めたの?」
ならさっさと出ましょうこんな国
そこは同意見さっさと出たいこんな国
惨状と呆然とする周囲を一切気にせず2人は出て行った
そして
「マスター、わたし今から仕事やめます」
仕事やめて家族連れて国外行こそうしよ
そう決めた受付嬢をギルドマスターはあの手この手で引き留めようとするが小心者で好奇心旺盛だけど有能な彼女を引き留める頭も実力も貴族に媚び諂って命令するだけのギルマスにはなかった。
やがてほぼ全ての事務を請け負っていた受付嬢と凄腕冒険者のアキが消えたことにより運営は傾き他国の支部から監査が入ることになった、結果この国のギルドは畳まれついでに猛威を振るっていた貴族たちもギルドが畳まれたことで上納金を得られなくなり他の国民から吸い上げようとしてついに暴動が起きた。やがて、他国からの介入が入り暴動は沈静化し貴族の権威は地に堕ちそれを指揮していたのはとある元国の出身の親子だったらしいのだが、それはまた別の話。
あれ?
受付嬢の登場プロローグでおわすつもりがあれ~?
いやだって勝手にしゃべってくれるんだもん
モブロたちのところそんな長く書く予定なかったよ当て馬キャラだもん
まあ今回でいろいろ終わったが、気が付いたら国ごと終わってたよなんでだ?




