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プロローグ

さてどうなるかな

 ここは冒険者ギルド。

AからEの冒険者たちが依頼を受けるため、または報酬を受け取るために集う場所。

そして身分関係なく他者との交流が盛んな憩いの場でもある。

ゆえにいろんな者たちがこの場所を訪れる。

例えば


「だから結構です。あなたがたには依頼しません」


どう見ても訳ありの美少女とか


「んな冷てえこと言うなよ、嬢ちゃん。

オレたちなら格安でアンタの護衛引き受けてやるっつってんだろ」


その美少女の肉体を舐めまわすような目つきで見る粗雑な雰囲気の冒険者とか


「なにも疚しいことはないさ、うちのパーティーには女もいるしそう警戒しなくてもいいだろ?」


剣士、魔法使い、タンク(盾使い)、弓兵

このうちの魔法使いは確かに女性だった。だがそれ以外は全員粗雑で不潔そうな男で話しかけてくるリーダーだという剣士の男性が話す間少女をジロジロ見ながら薄ら笑いをしている。魔法使いの女も露出度の高い派手な武具を身にまとい一番ガタイのいいタンクの男性にしなだれかかり胸を押し付けて煽情的な空気を隠そうともしない。いくら安く護衛を請け負ってくれると言われても何も安心できない、これなら1人で旅をした方が安全と言えるだろう。


だが現実的に自分の実力では目的地へ辿り着けないと少女は自覚していた。

だから冒険者に護衛を頼もうとギルドを訪れたはいいが、依頼するパーティーを探す前にこの連中に声をかけられてしまった。最初から断っているが相手は聞く耳持たず、無視して離れようにも離れられないようにさり気無く壁を作られ自分の体格では抜けるのは無理そうだ。周りに助けを求めようにもこの問題がありそうなパーティと関わりたくないのか、それとも自分と関わりたくないのか周囲は見て見ぬふり。詰んだ、と少女は思った。


できれば使いたくなかった手段、魔法を使って離れるしかないのか

魔法を使えば騒ぎになり、少女もギルドからの言及は免れない。

少女は悪質な勧誘を受けそれを自己防衛しようとした被害者だ、だがその証拠があっても少女にはギルドの事情聴取を受けられない理由があった。


どうしよう、どうしよう。

俯き、乾いていく咥内を潤そうと生唾を飲み込む

尊厳を失うか、博打に出て突破するか


「依頼完了、報酬お願いします」


すると緊張した空気を破壊するかのように大きくないのによく通る冷たい声がした


「ア、アキさんお疲れさまでした」

「どうも。で、報酬は?」

「ただいまお持ちします」


ギルドの受付嬢がバタバタと動き出す。

此方の状況に聞き耳をたてていて不意を突かれたらしい。

聞く耳立てるくらいならここの従業員として止めに入ってほしい

なんて思いながら視線を向けると少女を足止めしていた弓兵が動いた


「やあアキ、久しぶりだね」


薄ら笑い浮かべたまま高揚した声で報酬を待つ冒険者の女性に声をかける

こいつら見境なしか、ますます不快になり溜息を吐く。


声をかけられた女性の冒険者は珍しい黒髪に素人目から見ても鍛えられているとわかる長身、防具はシンプルで最低限の物、腰に提げてあるバスターソードから見て剣士のようだ。鋭く冷たい目つきが特徴的な整った顔立ちをしていた。


彼女は弓兵の言葉なんて聞こえてないかのように視線も向けず無視していた

慣れているのか懲りずに声をかける弓兵、しかし気は短いのか無視され続けて怒鳴ろうと息を吸ったところに袋を抱えた受付嬢が息を切らしながら戻ってきた。


「報酬お持ちしました」

「どうも」

「あのう、アキさんギルドマスターが話があるから奥に来てほしいと」

「知らん」

「知らんは困りますぅ」


好奇心旺盛でも気は小さいのか受付嬢が歯牙にもかけない彼女をなんとか引き留めようとする。


「私は今からこの国を出るからこの支部との関りもこれっきり。

よってマスターと会う必要性感じない」

「は、へ?!国を出るなんて聞いてません!」

「今はじめて言った」

「いやいやいやあなたはこの国で高ランククエストを熟せる数少ない冒険者なんですから申請はきちんと」

「その申請は必須じゃない」

「確かにそうですがぁ、せめてマスターからのお話だけでも」

「どうせ話題は昇級の件とソロをやめること、そしてこの国専属の冒険者になれっていう勧誘でしょ。何度も断ってるのにしつこい」

「マスター私にこの方の説得は無理ですぅ」


全部言い終わる前に遮られて言い負かされた受付嬢ががっくりと項垂れる


いや待て、彼女は今なんと言った?


「嬢ちゃん聞いてんのか?」

「触らないでちょうだい」


焦れて腕を掴もうとする剣士の腕を乱暴に振り払い委縮していたのがウソのように少女は動き出した



「ちょっと僕が今口説いてるところなんだから野暮なことしないでくれるかな」


彼女に無視され続けている弓兵が立ちふさがる


「口説く?相手にされていない自覚ないの?」

「なっ」

「紳士に話してるつもりでしょうけど下心丸出しでみっともないわ。おまけに不潔、あなたたち全員香水とドブが混じった匂いがする。シャワー浴びてひげ剃って出直しなさいボンクラども」


先ほどまで狼狽えていたのがウソのように鋭くまるで氷柱のように言葉を刺す

弓兵と剣士そのパーティ全員が凍り付いたように黙り薄ら笑いをやめた。


そうだ、こんな奴らに屈する必要がどこにある


実力が足りない、だからなんだ


誰かの助けを待つ?期待する?


そんなの、必要ない



「ねえ、あなた」



欲しいものは、やりたいことは


たりないモノは



「国を出るのでしょう、ならついでに(わたくし)の護衛をしてちょうだい」



どんな手を使っても、手に入れる


それが、私のやり方だ




















まずは、はじめまして

寝太郎と申します。名の通り寝るの大好きです。

初心者文字書きでございます。以後お見知りおきを

さて自己紹介はこのへんで


今回は主人公ズの出会いを書きました

この物語は2人の女性主人公をメインに書いていこうと考えています

今後の展開は


今後に書きます、多分

ちなみに寝太郎の好みは気の強い美人です

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