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12の魂〜トゥエルブ・ズ・コア〜  作者: 流暗
12の魂〜トゥエルブ・ズ・コア〜 七章
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1話

 パァンッ!


 さっと吹きぬけた青空に、色とりどりの線が交差する。


「⋯⋯なあ、冬休みってなんだか知ってるか?」


 俺――コアは、花びらが舞うように、ひらひらと踊って落ちる色紙をボーッと眺め、隣に座るエルに問う。


「知ってるよ。冬の休みのことだよねぇ」

「真面目に答えろ」

「そっちこそ、もっとまともなこと話してよ」


 本日何度目か分からないため息をつくと、こつん、と頭を何かでたたかれた。


「⋯⋯ディル」

「ディル先生、でしょ? そんな、死んだような気配出さないのー」


 ディルがニコッとほほえむと、俺らの近くに座っていた女子生徒たちが、はうっと息をのんだ。


 それを見た男子生徒たちが、ディルに射殺さんばかりの視線を向ける。


「私、狙われてる?」

「はいはい。ディル先生は後ろに戻ってくださーい」


 エルがシッシッと手で追い払うしぐさをすると、ディルはしぶしぶ戻っていった。


 なーにが「はうっ」だ。


 ディルが手に持ってるの、小さいけど刃物だぞ。


 それに、ディルは俺の使い魔だ。


 当然、先に出会った印象を優先してしまうわけで。


 ディルを先生呼びとか⋯⋯うわっ、鳥肌立ってきた⋯⋯!


「おうおうっ! 一年と二年は若くていいなあ! 爆破してもピンピンしてそうだ!」

「どーせ俺みたいなのは元気ないですよ⋯⋯。三年だし、なんならもう十六歳だし⋯⋯。ああっ、俺はこのままゴミみたいに腐って⋯⋯っ!」

「ふふっ。今日の俺様も、う☆つ☆く☆し☆い☆」


 俺らと一列挟んで、好き勝手し出す人たち。


 前で説明してる先生は、なれたようにムシして進めてる。


 あの人たちが、俺らの先輩なんだよな⋯⋯。


「期待しているよ、コア」

「っ!」


 耳元で声がして、バッと耳をおさえて振り返る。

 と、後ろに並んでるハルマと目が合った。


 ⋯⋯最近、こういうの多いんだよな。


 そこには誰もいないのに、まるでおおいかぶさってるような距離で声が聞こえる。


 気配はなんとなく感じられるようになってきたけど、どこにいるかが全くつかめない。

 素手で煙をつかまえようとしてる気分だ。


 俺は、なんでもないように愛想笑いして前を向くと、俺らの列の先頭の左の人をじっと見つめる。


 何を考えてるか全くわからない彼は、俺らのクラスの総責任者だ。

今回は短めなので、本日22時にも続き投稿します!

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