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12の魂〜トゥエルブ・ズ・コア〜  作者: 流暗
12の魂〜トゥエルブ・ズ・コア〜 六章
56/78

13話

今回は短めなので、本日22時にも投稿します!

「⋯⋯ああ。昼ご飯、食ってないから⋯⋯」

「人間は食べて栄養とらないといけないんだっけ。メンドーだねー⋯⋯って、コア赤くなってる! かわいー!」

「うっうるさい! こっち見るな!」

「写真とっちゃおー!」

「やめろ!」


 魔力の壁を壊して、アルファが顔をそらした俺の正面に回ってくる。


 逃れる暇もないスピードで顔をつかまれ、パシャシャシャッとスマホで連写される。


「⋯⋯おいアルファ。そのスマホよこせ。粉々にしてやる」

「ヤダねーだ。そんなことより、いいの? はやく帰らなくて。またお腹鳴っちゃうよー?」

「っ! あとでよこせよ⋯⋯っ!」

「よしっ、バックアップ完了!」

「おい!」


 何がバックアップだ。

 そもそも、誰がとっていいって言った。


 くっそー腹立つ!

 なんで顔って、勝手に赤くなるんだ!


 俺はディルを、呼吸ができるように穴のあいた魔力の箱の中に入れ、ハルマを背負う。


 放られていたエルをディルと同じ箱の中に入れて抱え、地面をけって高くとび上がる。


「ちょっと! おいてかないでよー!」

「家ってあっちだよな⋯⋯」

「ムシしないで!?」


 俺が家に向かって建物の屋根を走ると、アルファも大人しくついてくる。


 ⋯⋯しれっと俺の家にくる気か。


 まあ、ハルマを助けてくれたし、別にいいけど、さっきのはまだ許してないからな。


 家についたら、絶対に写真消してやる!


「あっ! そうだ。今回のお礼は、コアとハルマの妖力と魔力でいいよ。サービスね!」

「俺はいいけど、ハルマって、普段魔力も妖力も使えないんだって。それに、ハルマが嫌がるかも⋯⋯」

「だいじょーぶだいじょーぶ! ラムダに吸い出してもらえばいいし、命の恩人って言えば、いいよって言うよ!」

「うっわー⋯⋯。それ、半分脅しだぞ」

「いいじゃん。悪いことには使わないって約束するよ。あたしの趣味!」

「分かってるって。信じてるぞ」

「うん!」


 アルファが太陽みたいな、無邪気な笑顔を見せる。

 つられて俺も、口角を上げる。


 家に向かう俺らを、春風が優しくおしてくれてる気がした。

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